チョコに銀を加えた“抗菌チョコレートの包丁”が完成 「過去一で手順が理解できない」と話題に:圧倒的不審者の工房(1/2 ページ)
(※)このチョコレートは食べられません。
ダンボール、豆腐、カニの甲羅など、思いもよらないものから包丁を作り出すことで人気のYouTuber・圧倒的不審者の極み!さんが、うっかり地面に落としたチョコレートを使って包丁を作りました。動画のタイトルは「除菌抗菌滅菌殺菌チョコレート包丁。食べたら歯が抜けまーす」で、記事執筆現在175万回以上の再生数を記録しています。
パンデミックによってエタノールを持ち歩く男はある日、公園でチョコレートを落としてしまいます。この出来事から男はチョコレートに抗菌機能を加えることを思い付き、カカオ豆、グラインダー、リード線、銀、発電機といったものを準備し始めます。
まずは銀粘土を使って純度99.9%の銀の棒を作り上げた男。水道水から徹底的に不純物を取り除いた自作の蒸留水に銀を投入し、通電することで純銀を作っていきます。
続いて、イオン交換樹脂を使って、蒸留水と銀を使ってAg+水を作ってからUVライトにあてると、水は薄く色づきます。その水をおなじみのフライパンで煮詰めていくとさらに銀を抽出できました。
そこから寒天に蒸留水を加えて固めたものに、再び銀を差し込み、通電を繰り返すとAg+が寒天の中に閉じ込められていきます。
男はこれと並行して、寒天ゼリーに靴の裏、キーボードなどから採取した菌を培養。コンソメ、寒天、砂糖を混ぜたものもシャーレに入れ、そこへ前述のAg+を加えます。そこにいろいろな場所から採取し培養した菌を塗り付けてさらに1カ月培養すると、Ag+が加えられている方は大きな変化がなかったものの、ただの寒天コンソメ砂糖水の方にはカビがびっしりと生えていました。つまり、銀には一定の抗菌力がある、ということが分かった形です。
続いて男はカカオ豆を焙煎してから何度もグラインダーにかけてカカオペーストを作りました。これをおなじみ(?)の人形型遠心分離機にかけてから、Ag+寒天を加えてじわじわと加熱します。
すると、缶コーヒーをへこませるほどの硬度を誇る何かができました。この茶色い何かをベースにガリガリゴシゴシとやすりで削っていけば見事な包丁が完成です。
もちろんおなじみのキュウリもスパスパ切れるほどの切れ味なのですが、男の真骨頂はここから。チョコレートで作られた包丁ということもあり、かじりつくのです。
当然のごとくころ〜ん、と転がる男の歯。あまりにも硬かったことから、男が抗菌チョコレート包丁をゆでてお皿に盛りつけるところで動画は終わっています。
圧倒的不審者の極み!さんは今回の動画について、「銀は抗菌作用が強いが毒性が非常に少ないことから、昔から食器の製造等に使われています。近年殺菌の需要が高まったため、銀イオンを含む製品などが多く販売されているが、その効果はわかりにくいので培地を使って観察することにしました」とコメント。
なお「※これはバレンタインチョコです」とコメントしていることからバレンタインデーに合わせて作り始めたものの、公開が5月になってしまったようですが、動画には「過去一で手順が理解できない圧倒的不審な一振」「17分かけて銀イオンの凄さを説明して残りの8分で頭のおかしさを説明する動画です」「4ヶ月投稿なくても納得できる作業量」とそんなことなど気にせず本編を楽しむコメントが寄せられています。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
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