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「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう。」 息子からの“父の日”駅広告が衝撃的な内容で話題(1/2 ページ)

キャッチコピーは「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう」。

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 父の日に合わせて掲出された駅貼り広告が大きな話題を呼んでいます。キャッチコピーは「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう」。

 話題の広告が掲出されているのは、IGRいわて銀河鉄道の二戸駅と盛岡駅。白地に黒文字だけで構成されたシンプルな広告は「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう」「パチンコも競馬もやってないのに、どうやって借金をこしらえたの?」という息子の問いかけから始まります。

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 給食費を支払えず中学からバイトをしていた息子は、奨学金を父親が使い込んでいることを知った際、「ふしぎなことに怒りよりも先に驚きが来たよ」と振り返ります。

 そんな父親にはお金がないのに新しいものを衝動買いしてしまう癖があり、ときには“ブームに乗っかって”パソコンを購入してしまうことも。しかし父親は全くパソコンを使わなかったので、息子が代わりに使い始め、その後お金を稼げるまでになりました。

 時は流れて、息子は父親がお金で苦労したからこそ「どうやったらお金を稼げるのか?」「どうやったらお金で損をしないのか?」をよく考えるように。奨学金の返済を工夫した際には、6万円近いポイント還元を受ける経験をします。

 このお得な経験と父親への想いから「3年半前にあなたみたいな人を救いたくて、スマホアプリを開発したよ」と息子。クレジットカードを使った際やキャッシュレス決済をした際の還元率が一目でわかるポイント最大還元アプリを作ったことを報告しつつ、「お父さん、この文字は読めてるか?この世に未練のあるあなたなら、幽霊になって読んでるよな。」と続けます。

 「お父さん、パソコンを買ってくれてありがとう。お金について考えるチャンスをくれてありがとう。お父さんみたいにお金で困る人の力になれるようにがんばるよ。そのうち天国で飲もうな。そのときの支払い方法は、このアプリを使って決めさせてくれよ」と、締めくくりました。

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 この広告を掲出したのは、支払い方法の工夫で簡単に節約ができるアプリ、「AI-Credit(ai-credit.com)」を展開するAIクレジットの取締役・足澤憲(たるさわけん)さん。

 「父の日にあわせて手紙を故郷の駅に出したけど、お父さん読んでくれるかな?」とツイートしたところ、3万4000件以上の“いいね”が寄せられいるほか、「恨み節かと思って読んでみたらグッときてしまった」「胸糞かとおもったら素敵な展開やな」「最後の一文の〆がエモすぎる」と大反響を呼んでいます。

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 また広告の出し方についても「いっきに読んでしまった。テクニックより何より、『自分』のある文章には誰も勝てない。拍手」「駅という、あまり立ち止まって広告を見る機会のない場所にこの広告。シンプルでインパクトの強い見出しで一気に読みたくなる」「長文なのに読んでしまった 冒頭の引力と内容凄い」と絶賛されています。

 同広告は6月18日から24日までIGRいわて銀河鉄道の二戸駅と盛岡駅にて掲載中です。

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