子どもの頃、母親の行動を見て「こんな大人には絶対ならない」と心に決めた女の子。数十年後、“自分が母になってみて”を描いた漫画がInstagramに投稿されています。作者は娘2人の育児をしているごぼふく(@gobohuku)さん。
ごぼふくさんが10歳の頃、険しい顔をしたお母さんのそばを通りがかると、あることをお願いされました。それは“針の糸通し”。子どもにとっては簡単なことですが、年齢を重ねるにつれて小さな針穴に細い糸を通すことは難しくなっていくため、お母さんも苦労していたようです。
糸通しをやってあげながら、ごぼふくさんは“なぜこんな簡単なことができないのか”と疑問に思い、夜暗い中で本を読み過ぎなのが原因では、と考えます。そして「あたしはこんな事も出来ない大人には絶対ならない、ならない、ならない」と心に誓ったのでした。そして現在……。
あれから月日がたち、自身が母となったごぼふくさん。あの日のお母さんのように、針に糸を通そうとしますが……どうしたって入らない! 手は震え、より目になって頑張りますができる気配は微塵もありません。
そしてお母さんと同じように、小学生の長女に糸通しをお願いすることに。秒でするっと通してくれた長女にお礼を言いつつ、「きゃー長女ちゃんすごいっ、才能あるー!」とほめたたえるのでした。既視感ある光景だ……。
糸通しと同様のことは他にも。普段は穏やかなお母さんでしたが、ごぼふくさんの言葉が地雷を踏んでしまったことがありました。それは「暇だなぁー」という何気ない一言。
それを聞いたお母さんは「なぁにが暇だぁー!! やる事いっぱいあんでしょっ!?」と、突然ヒステリックに怒り狂ってしまったのです。なぜそんなに怒られるのか理解できなかったごぼふくさんは、糸通しのときと同様に「こんなヒステリックな大人には絶対にならない! 絶対に! ならない!」と心に決めたのでした。そして、こちらも現在……。
寝転ぶ夫がつぶやいた「はぁーヒマだぁー」という言葉に反応し、暗殺者ばりの顔つきですぐさま攻撃態勢に入るごぼふくさん。自身を「多分 ヒステリック日本代表」と評するほど、その言葉に敏感になってしまいました。家でやることがいっぱいあるのに、「ヒマ」と言われるとカチンとくるんですよね……。
そして3つ目。頭痛がするというお母さんを心配し休息を勧めても、決して休まなかったごぼふくさんのお母さん。「ご飯作りなんて後でいいじゃん」と理解できなかった少女が今では……。
夫に頭痛を心配され、休むようにうながされても、あの頃のお母さんと同じくごぼふくさんは家事を続けます。その理由は、夫にやってもらうには各所の説明が必要で、後片付けも大変になってしまう。自分でやったほうが早いので、子どもを寝かしてからゆっくり休んだ方が楽である、と瞬時に考えたため。
それらの理由を全て説明するのも大変なので、夫の気を悪くしないよう、明るく返事をするごぼふくさんでしたが、思いがけない返答がきて……。つい笑ってしまう最後のオチは、ぜひ漫画でお読みください。
ごぼふくさんのエピソードのように、子どもの頃は親の行動や言動をちっとも理解できなかったけど、自分が同じ立場になると強く共感するようになった、という人は多いのではないでしょうか。特に、育児や家事を主体的にすることが多い「母親」という立場は、自然に似てくるところが多いのかもしれませんね。知らぬ間に親とそっくりになった自分に驚いたり、無邪気に考えていた子ども時代を思い出してちょっぴり切なくなったり……。
漫画には「自分がどんどん母に似てくるんですよね」「分かりすぎて、声出して笑いました!」「ヒステリック日本代表……私はオリンピック出場できるかと」などのコメントが寄せられています。
画像提供:ごぼふく(@gobohuku)さんのInstagram
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