心を閉ざし、預かり主に威嚇していた子猫が、愛情を与えられて徐々にあいらしい猫へと変貌する動画がYouTubeに公開されています。
米ラスベガスを拠点に動物保護活動を行なっているニッキ・マルティネスさんが、保護された子猫の預かり主となって世話をすることに。ところが子猫は保護前に怖い思いでもしたのか人間に心を閉ざし、ニッキさんに向かって「シャー」と鳴き声をあげて威嚇し続けていました。
子猫はニッキさんがなでようとしても、敵意をむき出しにした表情で威嚇し、与えられたご飯も食べようともしません。それでもニッキさんは諦めず、言葉をかけ続け、子猫が安心できる環境を作ってあげました。
子猫がニッキさん宅にやってきてから9日目のこと。少しずつ慣れてきたこともあり、子猫をお風呂に入れることにしました。洗ったお湯が一気に茶色に変わり、かなり汚れていたことが分かります。
子猫は嫌がる様子も見せず、むしろ気持ち良さげにしているようです。そして毛を乾かすためにニッキさんがブラッシングしてあげたところ、その態度に大きな変化が……。
子猫は喉をゴロゴロ鳴らしながらニッキさんの元にやってきて、膝の上にちょこんと座ったのです! 思わず「見て! 私のところにきたわ」と喜びの声をあげるニッキさん。この日をきっかけに、ニッキさんと子猫の距離は一気に近づきました。
ご飯もおいしそうに食べるようになり、おもちゃで無邪気に遊ぶ姿も見せるようになった子猫。表情もやって来た頃と比べ、警戒心が無い、あいらしいものに変化していきました。
そして、子猫がニッキさん宅にやってきて1カ月ほどたった頃、とうとう新しい家族が見つかり、里親に引き取られることに。ニッキさんとの別れの日、子猫は新しい飼い主さんの胸にしっかりとしがみ付き、まるで新しいママだと理解しているかのような表情を見せました。ニッキさんの愛で、「人間は信じられる存在だ」と知ることができた子猫。新たな生活での幸せを願わずにはいられません。
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