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「購入したiTunesカードのバーコードが細工されていた」 他人にプリペイドカード料金を支払わせる盗難手口に注意(1/2 ページ)

盗んだカードのバーコードをコピーして店頭の別のカードに貼り、他人に買わせて有効化させる手口。

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 コンビニで買ったiTunesカードのバーコード部分が、他のカードのバーコードにすげ替えられていた――。POSAカードの仕組みを悪用した詐欺の手口が、被害者によって注意喚起されています

POSA 被害者が購入してしまった詐欺カード(画像提供:Misaさん)。よく見ると本来のバーコードの上に、別のバーコードが貼られている。これにより被害者は何者かが持つ別のiTunesカードの料金を支払ってしまった

 iTunesカードなど多くのプリペイドカードに採用されている「POSAカード」は、レジで購入して初めて、封入されたシリアルコードが有効化される仕組みです。そのため、本来であれば盗品のカードに価値はありません。

 そこで誕生した手口が「そのままでは使えない盗品カードの料金を他人に支払わせよう」というもの。盗んだカードのバーコード部分をシール化し、別のカードに貼り付けてダミーを作成。店頭に設置されたダミーを誰かが購入すると、犯人が手元に残した盗品のカードが有効化されるわけです。

POSA 不審なバーコードに注意(図は筆者によるもの)

 もちろん、お金を支払った被害者のカードは有効化されず払い損に。今回のケースでは店から全額返金されたものの、販売店が割を食う形となりました。被害者は「購入前にバーコードに不審点がないか確認」「購入後はすみやかにシリアルコードを使用、無事有効化できるまでレシートは捨てない」「売り手側も売り場の再考やバーコードの確認が必要」と、注意を呼びかけています。

 なお、今回の事案が発生したコンビニはセブン-イレブンとのこと。編集部がセブン&アイ・ホールディングス広報に問い合わせたところ、「手口については把握しており、現場に注意喚起を実施しています」と回答しています。

協力:Misa(@MisaDisney)さん

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