「学校は机に座って勉強するだけの場所ではない」とよく言われますが、それゆえにさまざまな事故やトラブルも起こりうるもの。ねとらぼ読者からそんな体験談を伺う本企画、今回は「ブランコが顔面に直撃→病院では『異常なし』と言われたけど……」という保護者視点のお話。
「鼻血が出ただけ」→顔面骨折
息子が小学生だったころのお話です。ある日、学校から私に連絡があり、他の生徒が遊んでいるブランコのあたりをうちの子が走り回っていて、ブランコが顔面に直撃したということでした。
それで私が学校に駆け付けると、うちの子は保健室で座っていた覚えがあります。嘔吐などはなかったそうなのですが「救急車を呼んでもいいのでは」と思うほどのグッタリ具合でうなだれていました。口も聞きにくいような状態でしたね。
私が病院に連れていくにしても、何科に行けばいいのかよく分からないので保健室の先生に質問したところ、先生もよく分からなそうでした。
すでに5時間目あたりの時間帯で、大きな病院の受付はだいたい終わっていたので、「行くなら救急病院になるだろう」「学校での事故だし、私が直接電話するより先生から伝えてもらったほうが診てもらいやすいかな」と思い、先生に電話してもらうことにしました。
すると、病院側から「救急は混んでいるので、まずは最寄りの耳鼻科に行って診てもらってから来てください」「どうせ耳鼻科の診察を先にしなければならないから、この方が早い」と言われたとのこと。電話口でどのように情報共有、判断がなされたのか分からないのですが、「実際に診たわけでもないのに、それは危険では」と思いつつも、私は指示通り息子を耳鼻科に連れていくことに。
耳鼻科では「何でもない、鼻血が出ただけ」と言われました。
―― 軽いケガだったんでしょうか?
その後、救急のある大きな病院に行き、MRIやらいろいろと検査してもらったところ、「何でもない」とされた息子の顔は、目の下や鼻の骨が折れていたことが分かりました。
脳などには異常が見られないということで、入院はしませんでしたが、帰宅後も食べ物を一切受け付けず一口入れたら吐いてしまって、腫れあがった顔で寝続けていて、怖くて怖くて。
その日の深夜、翌日にも病院で診てもらい、「異常はなさそう」「ひとまずは大丈夫」と言われましたが、結局、おかしいくらいに眠気を訴え、眠り続ける状態は数日間続きました。そのあいだは生きた心地がしませんでしたね。
―― その後はどうなりましたか?
骨折に関しては自然治癒を待つしかないそうで、特に何もしませんでした。
学校では、ブランコでぶつかった生徒が悪いワケではありませんが、ごめんとか何か言われたりしたのか子どもに聞いたところ、そういうことは一切なかったそうで。そんなものなのかな、と思うところもあります。
一応、ブランコの周りや危ないところでは走り回らないように注意しましたが、子どものことなので私の方でできることはそれくらいでした。
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