【漫画】1歳娘が誤飲したのは一見無害な小さなものだった…… ペットボトルフィルムを誤飲させてしまった話がもしもの時の参考になる(1/2 ページ)
子どもにとって危険なのは、たばこやボタン電池、薬だけじゃない。
食べ物以外のものを飲み込んでしまう誤飲(ごいん)。子どもがたばこやボタン電池、大人の薬などを飲みこんでしまう事例が多いようですが、思わぬものを誤飲してしまった体験を描いた漫画がためになります。
漫画の作者はのんまる(@nonmaru915)さん。漫画は、のんまるさんが腹痛に苦しんでいたある日の出来事を描いたもの。「私の不注意で娘に苦しい思いをさせたお話です」という前置きから始まります。
お母さんの腹痛はお構いなしに、遊んでもらいたがる娘のしーちゃん。のんまるさんはオムツを替え、お気に入りのおもちゃを目の前に置き、好きなテレビ番組を流して、トイレに行くことにしましたがしーちゃんが静かなことに不安を覚え、すぐにリビングへ戻ってきました。目を離していた時間はわずか5分です。
しーちゃんは寂しかったのか、のんまるさんの顔を見て突然泣き出しました。しかし、いつもより声が出ておらず、なんだか苦しそうです。何かを飲み込んでしまったようで、しーちゃんの顔はどんどん赤くなっていきます。
慌ててスマートフォンを手に取ったのんまるさんですが、どのように対応すれば良いのか不安にとらわれ、すぐに救急車を呼ぶという判断もできませんでした。なお、とっさの判断に迷ったら、子ども医療電話相談事業(♯8000)や、たばこや洗剤、電池など化学物質を誤飲した場合は中毒110番で指示を仰ぐのも方法のひとつです。
のんまるさんがしーちゃんの口の中をのぞいてみても、飲み込んだものが何かはわかりません。実は、除光液など揮発性のもの、ボタン電池、尖っているもの、カビ取りスプレーや漂白剤など強い酸・アルカリのものを飲み込んだ場合は、無理やり吐かせると危険です。しかし、当時ののんまるさんにはその知識がなく、自力で吐かせようとしてしまいました。
のんまるさんは、前傾姿勢にさせ、アゴを固定し、肩甲骨の間を強めに叩く背部叩打法(はいぶこうだほう)を実践。しーちゃんの背中を叩くのんまるさんは、自分の過信のせいで苦しい思いをさせていることへの申し訳なさでいっぱいになります。
ついに、食べたものと一緒に誤飲したものを吐き出したしーちゃん。出てきたものは、なんと、ペットボトルのラベルの小さな切れ端でした。トイレに行っている間に、嚙みちぎって飲み込んでしまったようです、薬品を高いところに置いたり、小さい物を棚にしまっておいたりと、誤飲対策ができていると思っていたのんまるさんはショックを受けます。そして、もっと長く目を離していたら……と思い、ぞっとするのでした。
「大人でも噛みちぎるのが大変そうなラベルを 生えてきたばかりの4本の歯で? 嘘でしょ?」と思ったというのんまるさん。大人にとっては無害なものでも、子どもにとっては少しの量を誤飲しただけで大変なことになることがよくわかるエピソードでした。
この事故から、「誤飲をしたときの対応も大切だけど、まず予防が大事」だと学んだのんまるさん。子どもは一瞬の隙に予想外の行動に出ることがあります。片時も離さず子どもを見ているのは不可能だからこそ、あらかじめ危険の芽をつみとっておくのが大事ですね。
このほかにものんまるさんは、小さな子どもがが何か口に入れていても、大きな声を出すと驚いて飲み込んでしまうのこと、喉の奥にあるものを出すために指を無理やり突っ込むと気道を塞ぐ恐れがあることなどを漫画で解説しています。
子育て中の人から大きな反響があったこの作品。子どもがペットボトルのラベルを飲み込んだいうコメントも複数あり、珍しくない事例だということがわかります。
また、「こんな小さなものまで誤飲の対象になるなんて」「一層気をつけよう」「この漫画を読んでペットボトルのラベルは剥がしておくなどの対策ができた」という声が寄せられおり、漫画が注意喚起になっていることがうかがわれました。
のんまるさんは2歳の娘、しーちゃんを育てながら、イラストや子育て漫画といった作品をSNSで公開しています。
作品提供:のんまる@2y育児漫画(@nonmaru915)さん
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