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「僕の髪型はどうでもよかったみたい(笑)」 『ザ・マスクド・シンガー』MC大泉洋が直面した“本国”の指示 それでもトークはフリーダムな理由(1/2 ページ)

大泉「海外番組のガチガチのフォーマットの中に僕がいて、海外番組っぽく作っている感じ」。

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 個性あふれるコスチュームに身を包んだマスクドシンガーたちのパフォーマンスバトルと、中の人が誰なのか推理を楽しむ音楽ライブエンターテインメント。それが9月3日からAmazon Prime Videoで配信中のAmazonオリジナル番組『ザ・マスクド・シンガー』です。

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『ザ・マスクド・シンガー』予告映像

 日本版のマスクドシンガーは12人で、MCは大泉洋さん。番組では今までになくスタイリッシュに振る舞いながら、ビッグアーティストかもしれないマスクドシンガーに臆することなく、軽妙な進行で番組を盛り上げています。パネラーとして出演しているPerfumeのインタビューに続き、本稿では、大泉さんに番組の楽しみ方を聞きました。

ザ・マスクド・シンガー Amazon Prime Video Perfume 大泉洋 インタビュー
大泉洋さん ヘアメイク 西岡達也(Leinwand) スタイリスト 九(Yolken)

進行から何から自分がやらなきゃならない――1MCという重責を楽しむ大泉洋

―― 日本版『ザ・マスクド・シンガー』は全米でブームとなったものがそのまま日本上陸したようなラクジュアリーさがありますね。海外番組でよく見る1MCスタイルですが、白組司会を初めて務めた2021年のNHK紅白歌合戦からそれほど間をおかずこの撮影に入られて、一度はオファーを断ろうとしたとも聞いています。1MCというスタイルで良かったところと大変だったところを教えてください。

大泉 大変なところはやっぱり、進行から何から自分がやらなきゃならないこと。これまでは、本職のアナウンサーやきちんと進行できる方が隣にいる中での司会が圧倒的に多かったので、進行も自分が全部やらなきゃならないのはいつもよりも大変でしたし慣れない部分がありました。

 ただ最近は「SONGS」(編注:NHKで放送されている音楽番組。大泉さんは2018年から“番組の『責任社』”として出演)もやらせていただいていて、(大泉さんが自身のエピソードやユーモアを交えた独自の目線でアーティストの素顔や魅力に迫る)今のスタイルになるより「ザ・マスクド・シンガー」の収録の方が早かったかな。

 進行も自分でやらなきゃいけないのは大変だったけど、その分自分1人でやるというのは良くも悪くも自分が好き勝手にやるしかなくて、気を遣わないといえば気を遣わない。隣とコミュニケーションを取りながらやっていく必要がないので。自分のタイミングで好きなことをするという意味では、楽しい面もありました。

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大泉さんとパネリストたち

―― 結果的には1MCスタイルは大泉さんにとっては良かったですか?

大泉 僕はやっぱり、誰かいてくれた方が良いかな(笑)。1人だと対マスクドシンガー、あるいは対パネリストとしかならないから、そこにもう1人いらっしゃれば、そことのやりとりで笑うこともできるので、気の合う方だったら誰かいらっしゃった方が楽しいとは思います。

 だから、どちらがよいかと聞かれたら2人でやる方がいいとなるかな。誰が、というわけじゃないですけど。とんでもない大御所俳優と2人で「(司会進行)お願いします」と言われてもそりゃ嫌だなと(笑)。

単純だけど面白い、それが『ザ・マスクド・シンガー』

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12人のマスクドシンガー

―― ところで、スーパーセレブの生歌を目の前で聞いてみていかがでしたか?

大泉 うまい方がたくさんいるんだなということと、中にはいわゆるビッグアーティストの方もいらっしゃるので、その方の歌を目の前で見られたのはお得感もあります。

 マスクを着けて歌うのは本当に大変だったと思うんです。だから歌い終わった後にものすごいゼーゼーしているのが聞こえてたりして。中ですんげぇ疲れているんだろうなとよく分かるんですけど、みんな勝ちたいから真剣。ですからどのマスクドシンガーの歌も本当に素晴らしかったし、そこは番組の面白さですね。

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―― 海外でも人気の番組ですが、世界中で魅了される人が多いのも納得できる要素はどんなところだと感じますか。

大泉 1つは、マスクをつけて誰が歌っているか分からない。それを当てるというのが単純だけど面白いですね。むしろ、それだけで面白いんだっていうね。あと、しっかりとお金を掛けて各マスクドシンガーのパフォーマンスを見て楽しめるものにしていること。ショーとして成立させているのはうまいところだと思います。どの国であってもそれがやっぱりみんな楽しいだろうなっていうね。

 なおかつ誰もが知ってる有名人というのがみそですよね。誰もが知ってる人が一流のパフォーマンスを見せてくれるし、中には歌うイメージのない方もたくさんいるわけで、「この人はこんなに歌うまいのね」となるのも面白い。よく考えられた番組だなと。

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―― いずれもクセ強なマスクドシンガーの正体を、クルービデオや歌声や所作、ステージの使い方などさまざまな部分に着目して推理されていったかと思いますが、大泉さんから見てどんな部分に着目すると推理がはかどる印象でしたか?

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