ある日突然、娘から「学校を休みたい」と言われたら……子どもの思いに耳を傾け、温かく寄り添うママの対応を描いた漫画がブログ「くま母もよう」とTwitterで公開されています。
作者は、9歳の娘マルコちゃんと5歳の息子イチオくんの2児を育てる、吉川くま子(@kumahahamoyou)さんです。
夏休みが開けて少したった、ある晩のこと。娘のマルコちゃんが突然「ママ、明日学校やすみたい」「行くのしんどい」と言い出しました。初めての出来事に、なんと答えたら良いのかと悩むくま子さん。数日前にマルコちゃんから学校での人間関係の悩みを聞いていたこともあり、休みたいと言う理由に検討はつくものの、「1日休んで解決するわけでもない気がする……」と考えを巡らせます。
パパは「休んでもいいよ」と即答でしたが、朝になってマルコちゃんの気が変わる可能性も考え、その晩は結論を出さずいったん保留にすることにしました。
翌朝。やはり「休む!」と布団から出てこないマルコちゃんに、くま子さんは優しい笑顔で「いいよ」と返しました。予想外の返答に、マルコちゃんは戸惑いの声を上げます。
お休みをするためには、学校へ連絡を入れなければいけません。くま子さんが「連絡帳になんて書いたらいいかな?」と尋ねると、少し考え込んだマルコちゃんは、「ちょっとストレスで行くのがしんどくて……今日はお休みします」「でも勉強遅れるの嫌だから、今日しっかり休んで明日は行きます! って伝えてほしい」と正直に答えました。
その後、くま子さんと2人で朝ご飯を食べながら、学校での話をあらためて打ち明けたマルコちゃん。パパの出勤と弟のイチオくんの登校を見送った後は、1日家でゆったりと過ごしたといいます。夕方には、お友達が届けてくれた連絡帳に書かれていた先生からの「気持ちをスッキリさせてきてね!」というメッセージとかわいいイラストに笑顔を見せてくれました。
お休みをして心のリフレッシュができたマルコちゃんは、翌日から今日まで行きしぶることなく登校が続いているそうです。学校での様子をあえて尋ねることなく、見守る姿勢を続けているくま子さんは、「初めての『学校休みたい』にいろいろと考えたけど……休ませてあげて良かった」と漫画に添えてコメントしています。
この漫画を読んだ人からは、決して登校を強制せず、休みたい理由を問いただすでもなく、マルコちゃんの思いに寄り添ったくま子さんの対応に「感動した」「私もそんなふうに言ってあげたい!」といった感想が集まっています。また、学校へ自分の気持ちを正直に伝えたマルコちゃんや、「休んでいいんだよ」と即答したパパ、学校の先生のポジティブなメッセージにも「すてき」の声が続出しています。
子どもが親に「学校を休みたい」と伝えるのには、きっと相当な勇気が必要なはず。くま子さんのように、温かく見守りながら受け止めてあげられたら良いですね。
くま子さんは、この他にもブログ「くま母もよう」やTwitter(@kumahahamoyou)、Instagram(@kumahahamoyou)で、家族との日常や育児中のエピソードを描いた漫画を発表しています。
画像提供:吉川くま子(@kumahahamoyou)さん
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