4月から6月にかけて放送された阿部寛さん主演のテレビドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)は、人気作の16年ぶりの続編として話題となりました。今回は生徒役を演じ注目を集めた気鋭の若手俳優に、思い出深い過去の出演作品や難しかった役などについて話を伺いまとめました。
話を聞いたのは、発達障害からくる学習障害を持ちながら驚異的な記憶力を秘めた原健太役の細田佳央太さん、文系トップの成績を持つ小杉麻里役の志田彩良さん、ヤンキーの小橋辰徳役を演じた西山潤さんの3人。なお、インタビューはドラマの撮影期間中に収録されました。
細田佳央太さん
細田さんは小学生のころに芸能界入り。2014年に公開された映画「もういちど 家族落語」で俳優デビューを果たし、2019年の映画「町田くんの世界」では町田一役として映画初主演を果たしています。
――今まで出演した作品で思い出深いもの
やっぱ、「町田くんの世界」(映画)ですかね。
――難しかった役
「子供はわかってあげない」(映画)の門司(昭平)くんとか、「花束みたいな恋をした」(映画)の水埜亘くんが難しかったです。門司くんは、いわゆる“門司語”っていうのが多くて、要は門司くんと朔田さんが話す時に日常会話では普段使わないような用語が飛び交ったりとか。まあ、亘くんに関しては普通の男の子というか、ピュアな男の子だったので、逆になにか……なにをしていいか分からなかったという意味で難しかったですね。
志田彩良さん
志田さんは、宮崎あおいさんや長澤まさみさんらを輩出したファッション誌『ピチレモン』の専属モデルとして活躍。その後、「チア☆ダン」(TBS系)や「ゆるキャン△」(テレビ東京系)などで注目を集め、10月15日公開の今泉力哉監督作「かそけきサンカヨウ」では主演も務めます。
――今まで出演した作品で思い出深いもの
やっぱり、「チア☆ダン」(TBS系)ですかね。一番期間も長かったですし、約9カ月間、みんなとずっと練習期間も含めると一緒にチアダンスをして。もちろん、ぶつかることもありましたし。でも、それによってよりみんなが深くギュッとなったりとか、部活をしているような感覚で。学生時代に部活とか私は経験がなかったので、なんか初めて“THE 青春”っていう日々を過ごせたのが本当に思い出深いです。
――難しかった役
難しかった役は……今やらせていただいている「ドラゴン桜」の小杉麻里ちゃんですかね。本当に自分とは真逆な性格だったりとか、家庭環境だったり、友達関係だったりとかで、演じるのは難しいんですけど、でもやっぱり自分の引き出しを増やすチャンスでもありますし、演じがいはすごく感じていて楽しいです。
――自分を変えてくれた作品
「ドラゴン桜」ですかね……。やっぱり、今までももちろん本気でお仕事に取り組んできたつもりではいるんですけど、でも「ドラゴン桜」っていう作品をもっと熱量あげて頑張っていきたいなと思っていて、現場で受ける刺激とかもすごいので、きっと自分を変えてくれているんだろうなと思いますね。
西山潤さん
西山さんは小学校1年生で芸能界入りし、2006年の映画「サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜」で俳優デビュー。映画「20世紀少年」シリーズのケンヂ(幼少時代)役も務めていました。
――今まで出演した作品で思い出深いもの
「いだてん」(NHK大河ドラマ)だったりとか。やっぱ、いろんな方と一緒にガッと撮影したなというのが今までなかったので、「いだてん」の時に強く思いましたし、やっぱり先輩方と同じ現場ってすごい毎回毎回刺激になりましたし。で、今回「ドラゴン桜」も阿部さんも長澤さんもそうですけど、同年代の強い役者に出会えて、それが多分一生忘れないんじゃないかなと思います。
――難しかった役
難しかった役は、僕が中学生のときにやった「みなさん、さようなら」という映画で、小学校に侵入して無言で男の子を刺し殺す役だったんですけど、非常に難しかったです。
――自分を変えてくれた作品
「カイジ」(映画)の……僕、中学1年生の時に見たんですけど、藤原竜也さんのあのお芝居を中学生の時の僕が見て、すごいあの熱量がビンビンに伝わってきて、「うわーこういう芝居ができる人になりたいな」と思って役者やりたいなと。続けられるきっかけとなった作品なんで、それが今でも鮮明に覚えてますし、今でも「カイジ」見ています。
(五月アメボシ)
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西山潤さんとともに劇中で丸刈りとなっていました。