欲望の赴くままにボタンを押しまくれる工場見学が「楽しそう!」「子どもを連れてってあげたい」と注目を集めています。大人もついつい押したくなる!
エレベーター用の操作盤や表示器を製造・販売している島田電機製作所が、Twitterアカウント(@shimax_hachioji)にて工場見学後の様子を投稿しています。
写真に収められているのは、壁にずらりと並んだ「1000のボタン」が押し放題の体験コーナー。見学にやってきた子どもが端から端まで押していったのが分かる光景となっています。手が届く高さのボタンだけ光っているのがほほ笑ましい。
見覚えのあるものから、一度も押したことがないようなものまで、壁には多種多様なボタンが並んでいます。かわいらしい動物の絵が描かれているボタンもあり、オーダーメイドのモノづくり企業ならではの豊富なデザインが確認できます。
ちなみに動物柄のボタンは、子どもに「お馬さんの階を押して」と伝えられたり、階を覚えてもらいやすいといった利点があり、小児科の入ったビルなどで使われているそうです。
そして、子どもたちから一番人気があるのが「絶対に!押すな」と書かれた真っ赤なボタン。「例外なく嬉々として押してくれます!」とのことで、ある意味で昔から変わらない“最強のボタン”なのがわかります。ポチッとな。
今年で創業88年目を迎える島田電機製作所。「1000のボタン」を設置した経緯について伺うと、
「エレベーターのボタンが好きな方は意外とたくさんいるようで、特にお子様を持つ保護者の方からは、お子様がエレベーターのボタンからなかなか離れないことが悩みであるということを聞きました。そこで、弊社の特色を生かしながら、何かインパクトのある展示ができないかと考え、『1000のボタン』を企画しました」
とのこと。以前には同社から「本物のエレベーターボタンを使ったキーホルダー」が発売され話題を呼びましたが、思っている以上に愛着を持っている人は多いのかもしれません。
見学当日は、1000個という壮大な数のボタンの前に歓声が上がるそうです。子どもたちの反応はさまざまで、「目を輝かせ、大はしゃぎをしながら無我夢中で押す子」もいれば、「ひたすら黙々と押すことだけに全集中を注いでいる子」もいるのだとか。親御さんとしてもうれしい気持ちになりそうですね。
なお、工場見学は申し込みサイトなどで受け付けていますが、すでに2022年6月までの予約が埋まったことが報告されています。追加実施や7月以降の予約受付開始日は未定で、今後公式SNS(Twitter/Instagram)などで発表予定。見学コースの詳細は公式サイトで確認できます。
今回の投稿はTwitterで3万8000RTされるなど大きく話題に。「この工場見学行きたい」「大人ですが押せるだけ押したいです」「娘を連れて行きたい」といった声が多く上がっています。
「まさか弊社のようなスーパーニッチ中小企業が、こんなにもたくさんの方に注目していただき、驚きと共に大変うれしく思っております。これからも、一般のお客様が楽しめるような企画や取り組みなど、積極的に行っていきたいです」(広報担当者)。
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