謎の「闇オークション」に、妙に面長の登場人物……いにしえのBLの世界に紛れ込んでしまった主人公が、心の中でツッコミまくる漫画がTwitterで話題になっています。な、懐かしい……。
作者は漫画家の櫻日和鮎実(@ayuneo)さん。櫻日和さんによるとこの『スーパー攻め様と時をかける俺』は、「スーパー攻め様欲と肩幅欲が満たされる、そんなハッピークレイジーな漫画」だそうです。
十字架型の拘束具、布1枚を見にまとっているような服……BL好きの記憶の深いところで1度は見たことがある装いに身を包んでいるのは主人公・受流。受流は自宅のトイレから出ると共に見知らぬ場所に飛ばされてしまい、わけもわからぬまま「絶世の美少年」として闇オークションにかけられてしまったのです。人を競るな。
1000万、2500万、4000万とどんどん釣りあがっていく受流の値段。白熱する会場とは裏腹に不安が募る受流の耳に飛び込んできたのは「3億」という超高額な価格を提示する声でした。とっさに声の主を探す受流。その姿を見た受流の脳内には、どんな感情よりも先に「何だコイツ顔長ェーーーッ」というツッコミが響きわたったのでした。
古のBLの攻めはなぜか面長なキャラが多く、受けがいたいけな美少年なのはあるある。受流を落札した達王条も、例に漏れず面長、そして肩幅がめちゃくちゃ広いのでした。昔のトレンドの絵柄だ。
外資系コンサルティング「トリプルS」の若社長である達王条。なぜか現金で持ち歩いている3億円を床にばらまくと、受流を肩に担いで帰ろうとします。あまりの展開に「やめろ離せ」と抵抗する受流。しかしこれも実はBLあるある。達王条には「ふん 活きがいいな」と軽く流されてしまうのでした。
達王条の家に連れ込まれた受流は無事自分の家に戻ることができるのか? トイレを出ると異世界に飛ばされてしまう謎とは……? ツッコミが止まらないこの作品には、「めちゃくちゃ笑った」「腹抱えて笑った」と、いにしえのBLの洗礼を受けた人からの感想が集まっています。また、「私の中のスパダリは一生これ」「もう、肩と顎が、色々、思い出しそうになるのだわさ…」という声も。みんな、心の中にそれぞれのBLの思い出を抱えているのですね。
若き社長・達王条の他にも、ドSの医者、アラブの石油王、マフィアのボスなど、BLあるあるなキャラが続々と登場する『スーパー攻め様と時をかける俺』は、コミックス版と電子書籍版の2種類で販売中です。
画像提供:櫻日和鮎実さん(@ayuneo)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.