「もしかして私死ぬ……？」 治らない体調不良、号泣する彼氏……カップルのすれ違いコントを描いた漫画がほほえましい（1/2 ページ）

大抵の不調が魔法で治せてしまうものだから、変な誤解が。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　体調不良が回復魔法でも治らないのは、もしかして呪いのせい？　魔法の世界ならではの勘違いがドタバタを巻き起こす、ファンタジー漫画がすれ違いコントのようでおかしいです。

回復魔法が効かない吐き気の正体は？

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　Twitterユーザーのかな,（@kana_orz）さんが構想している、魔法使いカップルのシリーズ。彼女のカレンに食欲がないのを心配し、恋人のケントは最上位の回復魔法で看病します。

　しかし、カレンの容体は戻らず、吐いてばかり。魔法が効かないのはケガや病気の類でなく、何者かに呪いをかけられたのでは？　と疑念が持ち上がります。

　呪いの発生源を探ろうと、ケントは水晶玉を持ち出しますが、そこに映し出されたのは意外にも「寿」「めでたい」「安産祈願」といった大量の祝辞。原因は呪いどころか“祝い”、すなわちカレンの食欲不振も吐き気も、全て妊娠の初期症状だったのです。

　ケントは父親になったことに感激し、説明するより先に号泣してしまいます。これが勘違いの始まり。カレンはよほど重い呪いにかけられたのだと誤解してしまいました。

　ショックを受けてつわりをもよおす彼女を、「残念だけど僕の力では君のなくすことはできない……（つわりは病気じゃないから）」「僕が代われたらいいのに」といたわるケント。出産を控える女性のパートナーとしては真っ当な言葉なのに、カレンには死別を控えるカップルの会話にしか感じられません。

　ムードにのまれたカレンは、短い余生を楽しく過ごそうと決意。その勘違いは、ケントが早まってベビーウェアを買ってくるまで続いたとさ。何はともあれ、めでたしめでたし。

作品提供：かな,（@kana_orz）さん