「猫にも悲しみの感情ってあるのかな?」というInstagramの投稿が、じんわりと心にしみてきます。
猫の感情
こちらのお宅で暮らしているのは「豆助」くんと「コゲ助」くんの2匹の猫ちゃん。このお話は、まだコゲ助くんが来る前の出来事です。
ガリガリに痩せていたチビ猫の「豆助」くんを見つけたのは先代の猫「虎助」くん。そうして飼い主さんに保護された豆助くんにとって命の恩人(猫)です。
豆助くんは虎助くんのことが大好き。虎助くんの行動をマネして、トイレや爪とぎ、柱登りなどを覚えました。
すでにオジサンだった虎助くんは、しつこく戯れてくる豆助くんを少しうっとうしがっていたとか。その光景が想像できてしまいますね。
穏やかな日々が続いていましたが、持病の腎臓病が悪化した虎助くんは15歳で虹の橋を渡ってしまいました。飼い主さんは1匹になってしまった豆助くんを見て、「猫にも悲しみの感情ってあるのかな?」と思っていたそうです。
虎助くんがいなくなった後、豆助くんの行動に変化が。それまであまり食べない子だったのに、急に食べてばかりなって太り出したり、通りすがりの飼い主さんにタックルをしたり、明らかに落ち着きがなくなったそうです。
一方飼い主さんも、虎助くんの好物だったお刺身やとり肉を見ると号泣してしまうため、なかなかスーパーにも行けないくらい精神的に参っていました。豆助くんはイライラしており、どちらも限界だったと振り返っています。
状況を変えようと、新しく保護猫を迎えることに。そのときにやってきたのがコゲ助くんです。
最初の数時間は緊張していたものの、うれしくてたまらない様子の豆助くん。コゲ助くんを遊びに誘い、毛づくろいをして、あっという間に仲良くなったそうです。
そんな様子を見て癒やされた飼い主さんは、泣かずにスーパーに行けるように。豆助くんの食欲も普通になり、以前の体形に戻りました。
虎助くんの最初の命日に豆助くんに動画を見せたという飼い主さん。食い入るように画面を見つめた豆助くんは、その後そわそわと落ち着かなくなってしまい、飼い主さんは「ごめん、豆助。悲しくなっちゃったよね」と謝っています。
この漫画は虎助くんの3回目の命日の前日に描かれたもの。もう虎助くんの動画を豆助くんに見せることはないと思うけれど、猫にも悲しみの感情があるんだなぁ……と思った出来事だったそうです。
この日も仲良くプロレスごっこをしていたという豆助くんとコゲ助くん。この穏やかな日々が少しでも長く続きますように……と祈っています。
このエピソードを紹介してくれたのは、コゲ氏猫まんが(@koge_shi)さんのアカウント。投稿を見た人からは「ええ話や」「猫はすぐ忘れてしまうといいますが、きっとずっと覚えていると思いますよ」といった感想が寄せられています。
コゲ氏猫まんがさんの本業はチョークアーティストさん。お仕事用のアカウント(@rika_chalk)では、色鮮やかな作品や、猫ちゃんたちの写真や動画を見ることができます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.