夜間に突然具合が悪くなった息子。「小児救急電話相談(#8000)」の指示を仰いで救急病院へ連れて行ったママの漫画がInstagramに投稿されています。
投稿者は、漫画家のカワグチマサミ(kawaguchi_game)さんです。
カワグチさんの8歳の息子・ソウちゃんは、いつでも元気いっぱい。その日も、布団に入る直前まで頭を振ったり踊ったり、パワフルに体を動かしていました。
ところが、ソウちゃんが寝付いてから30分ほどたった後、寝室から苦しそうな声が……! カワグチさんとパパが慌てて見に行くと、ソウちゃんは顔色が悪く大量の汗をかいていました。そして嘔吐し、全身の力を抜いてぐったりとしてしまったのです。
突然のことに「どうして」「何でこんなことに」と血の気が引いていくカワグチさん。具合が悪くなった原因が全く思い当たらず、どんな対処をしたら良いのかわかりません。ですが、パパの「救急車読んだ方がいいか?」という言葉を聞いた瞬間、以前にかかりつけの先生から「休日や夜間に救急に行くべきか迷ったら#8000に電話をすると良い」といわれたことをハッと思い出しました。
短縮番号「#8000」にかけてつながるのは、「小児救急電話相談」。休日や夜間に子どもの体調が悪くなったとき、小児科医師や看護師から、適切な対処方法や病院の受診をした方が良いのかなどのアドバイスを受けられるサービスです。
早速電話をかけたカワグチさんは、ソウちゃんの状態を看護師さんに詳しく説明しました。ソウちゃんは意識があり、けいれんをしてないことから、救急車は呼ばず、夜間の受け入れをしている救急病院を教えてもらい、自分の車で向かうことにしました。
病院で点滴を打つと、すぐに容体が落ち着いたソウちゃん。診察の結果、軽い脱水症状があったものの「問題はない」と診断されました。「それで倒れたりするんですか!?」と驚くカワグチさんですが、お医者さんによると子どもは自分で疲れていることに気付かないことがあるため、こうしたケースは珍しくないのだといいます。いつもパワフルに動き回っているソウちゃんも、知らず知らずのうちに疲れがたまっていたのかもしれませんね。
コロナウイルスの感染防止のため、病室での付き添いは1人しかできませんでした。パパと交代したカワグチさんは、1人家路を歩きながら対応してくれた医師や看護師さんへの感謝の気持ちや「当たり前のことが当たり前に感じられる幸せ」に思いを巡らせるのでした。ソウちゃんは翌日すっかり元気になって退院したといいます。
今回カワグチさんが電話をかけた「小児救急電話相談(#8000)」は、全国同一の短縮番号で利用でき、自身が住む都道府県の窓口に自動転送されます。利用できる時間帯は自治体によって異なるので、事前に調べておくと良いですね。
また、公益社団法人 日本小児科学会が運営するWebサイト「ONLINE QQ こどもの救急」では、子どもの症状に合わせてどんな対処をすればよいのかを確認できます。こちらも併せてチェックしておくのが良さそうです。
日頃はフリーランスとして働く日常をエッセイ漫画を描いて投稿しているカワグチさん。書籍「子育てしながらフリーランス」が11月30日に発売予定です。
画像提供:カワグチマサミ(kawaguchi_game)さん
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