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【その視点はなかった】議論で優位に立つ「論破的思考」より、共に新しい洞察を獲得できる「対話的思考」のほうがこれからの社会に合っている(1/2 ページ)

時代は静かに、しかし大きく変わりつつある。

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 それもそうだなと新たなモノの見方に気付かせてくれるツイートをイラストでご紹介する「その視点はなかった」。今回は、誰かを言い負かす「論破」がカッコいいという風潮があるけれど、本当は双方が新しい考察・洞察を獲得するような「対話的思考」の方が時代に合っているのでは? というツイートです。論破して気持ちがいいのは自分だけだからね。

「はい論破!」で終わるのはもったいないから

その視点はなかった
お互いに発見があるほうがいいよね。(イラスト:野田せいぞ

「論破できる人カッコいい」っていう風潮があると思うのですが、相手の議論の弱点を突いて自分の(一時的な)優位を示す「論破的思考」よりも、互いの議論の穴を補い合うことで、新しい洞察を共に獲得できるような「対話的思考」の方がよほど建設的だし、これからの社会にもマッチしている気がします。

(山野 弘樹 / Hiroki YAMANOさんのツイートより)

 こんなツイートをしたのは、山野 弘樹 / Hiroki YAMANO(@Ricoeur1913)さんです。相手の弱点を突いて議論の優位に立つ「論破」の考え方よりも、お互いの主張の「穴」を補いあって新しい考え方やモノの見方を獲得する「対話的思考」のほうが、これからの時代や社会に合っているのではないかというのです。議論の勝ち負けよりももっと大事な何かが、そこにある。

 山野弘樹さんはまた、「対話的思考」は哲学の研究者が哲学書を読む際に行っている思考方法の1つでもあると補足しています。

 このツイートには、「なるほど」「すごい! その考え方を実践したい」「議論には勝ち、負け、妥協以外にも双方のプラスになるものがある。学問の議論はこうありたい」「一人で勝手に論破している人は嫌われる傾向にある」などと、さまざまな意見が寄せられました。


 議論する際には最低限のマナーと相手へのリスペクトを忘れずにいたいものですね。

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