【4代目バチェラー黄皓インタビュー】再び旅路についた真意を告白 波乱の展開は「僕の中では何も後ろめたさはない」(2/2 ページ)
「番組史上最大の波乱」が待つというエピソード4の配信を前に、本人を直撃しました。
「番組史上最大の波乱」「“女性達”対バチェラーの構図」と形容されるシーズン4の展開について思うこと
―― シーズン4の配信が発表された段階では、「番組史上最大の波乱」「“女性達”対バチェラーの構図」など、不穏な空気を感じさせる文言が並んでいました(関連記事)。初週に配信されたエピソード3までで既に予兆がみられますが、実際のところ、これは強い言葉をただ使っているだけなのか、文字通りの展開が待っているのでしょうか。
黄 文字通りだと思っていて。普通の男性が僕の立場に立ったとするならば、多分あたふたするでしょう。実際、僕もあたふたするような瞬間はありましたし、「そんなことが起きるんだ」みたいな。僕自身がそれを引き起こした張本人ではあるんですけど。
ただ、僕の中では何も後ろめたさはないです。出方一つで地獄にも天国にも行っちゃうような場面が幾つもあったので、その出方はすごく難しかった。とはいえ僕はそうなることも想像していたし、そうなったときに「こうであるべき」という芯を自分の中にずっと持っているので、そういうイメージがなければ慌てるでしょうね。
本来バチェラーを追い求める構図にもかかわらず、今回は「“女性達”対バチェラーの構図」というあまり見ない書き方になっていますが、でも本当にその通り。これは男性と女性の生物的な考え方の違いもあるし、僕の正義と女性の正義が違ったりしたこともありました。
―― シーズン4の配信にあたってインタビューに答えている記事も拝見しました。旅そのものは非常によかったと自己評価されていましたが、私は「そのものは」という言葉の使い方に、何か別のところで心に引っ掛かるものがあったのかなと読み解きました。それは先ほどの話にあった「“女性達”対バチェラーの構図」に関係する話なのか、それとも別の部分で完全燃焼できてないものがあるから?
黄 対立のところとは全然関わりないのですが、この旅って僕ら10数人の生きざまを3カ月近くにわたって撮り続けている。でも実際に配信されるのは10話のみ。僕らの感情の動き全てを表現できる時間は当然ない。
この旅を全て振り返ったときに、僕にとってもいい時間になったし後悔はありませんが、いろいろな感情を持ったことは間違いなくありました。正解は1つじゃないし、いろんな感情を持っていた中で1つの結末は出たけど、消化しきれない感情は必ず存在する。それは確かにどこかには残っています。
ただ、その感情があるからといって人生前に進めないわけでもない。人生で後ろ髪引かれる瞬間とか後悔する出来事はあっても、今生きてるこの人生に大満足だから進める瞬間もあるし、これがあるからこの人生を強く生きようとする瞬間もある。それがインタビューの中で僕の言葉として出ただけですね。
―― では、少し質問を変えますが、既に撮影は全て終わって何らかの結論も出ていると思います。それが今の黄さんの日常に何か変化を与えていますか。
黄 今は配信直前ということもありますが(編注:取材は配信前に実施)、大きな変化は実はまだないです。
『バチェロレッテ・ジャパン』で僕を知って、そこからずっと知ってくださっているフォロワーさんの方も、『バチェロレッテ・ジャパン』の黄が好きでっていうのは当然あるので、じゃあこの配信が終わったときにまだ本当に僕のことを人として応援してくれるのかは全然別の話。当然大きな変化が僕の周辺には起きると思います。ただ、僕自身は昔から何も変わらないから、周りの評価や見方が多少変わったとしてもそれを普通に楽しみたいと思いますね。
―― 今回の旅で自身が成長あるいは変化したと思える要素を1つ挙げるなら?
黄 すごく正直かつ誠実に旅に参加したと僕は心の底から言えます。
旅が終わって僕のことを疑心暗鬼に思う女性もいるかもしれないし、聞き知ったうわさなどで僕に対してネガティブな感情を持つ人もいるかもしれない。だけど、僕は本当に誰よりもこの旅に没頭した自信があるし、誰よりも誠実に旅の参加者のことを考えたと胸を張って言えます。
そういう責任感や愛情深さを自分が人に対して抱けたのは、『バチェロレッテ・ジャパン』で萌子さんやローズ、杉ちゃんらに感情の示し方を教えてもらったからこそできたことなので、それを生かせたのは良かったです。
―― このインタビューは配信第2週、つまりエピソード4以降が配信される前に公開予定です。黄さんが初回配信のエピソード3までで強く印象に残った女性参加者を1人挙げていただけますか。
黄 桑原さんかな。何か自分に似ていると思うことがすごく多くて。誰よりもばかになれるし誰よりもクレバーな子。視野が本当に広くて、気が強いのに臆病で、一生懸命頑張っている子を見ると僕はマジでいとおしくなっちゃう。魅力的なんですよ、本当に人として。
だから、彼女の存在感には救われましたし、この子のことをもっと知りたいと。見た目のインパクトだけじゃなく、人間としての深さみたいなのをあの年齢でもう兼ね備えているのはすごく魅力的な人だと感じています。
「議論を呼ぶ時間になれば」 ネットの反応はどう受け止めている?
―― 『バチェロレッテ・ジャパン』や『バチェラー・ジャパン』に対するネットの反響は毎回盛り上がり、その中にはいい言葉もあれば悪い言葉もありますよね。『バチェロレッテ・ジャパン』のときに既に経験もされているでしょうが、そうしたネットの声に対する正直な思いを言語化するとどういうものでしょう。
黄 僕ら婚活サバイバル、恋愛リアリティーショーに参加する人間というのは、1人の人間なので、言葉の嵐を浴びたときに感情が起伏することは当然のごとくあります。自分のことでも他の参加者のことでも、あるいはAmazonや製作の配慮を知らずに言っている人を残念に思うこともある、それは人間として本心です。
とはいえ、僕らは人前に出て恋愛をすると決めた以上、見ている方々に気持ちの落としどころを持っていただくのは当たり前のことだと思っているので、さまざまな議論が生まれて当たり前。それをもし生ませないような内容だとしたらここに本当は出てくるべきでもなかったし、出る必要もなかったと思うようになりました。
人間なので一喜一憂するんですけど、いろいろな人の心を揺さぶってその感情を喚起した物語になったこと自体は喜ぶべきでしょうし、いいことなんじゃないですかね。こういう番組が残っていく上では必要な議論だと思います。
この世の中、政治もそうだし恋愛もそうだけど、正解なんか存在しないんですよ。だからこそ、自分さえ自分の行動と言動に納得できていれば問題ないってところに僕は結局最後は立ち戻りますね。
―― その考えは旅を通して身につけたものなのか、その志向がもともとあったのでしょうか?
黄 僕の人生はコンプレックスが生まれては乗り越えるの繰り返し。徐々に醸成されてきたメンタリティーなのかな。最初からこんなに全てを受け入れられる心の広い人間だったわけじゃない。でも、今となっては、負の感情を抱えていても何も生まないので、だったら正の感情に置き換えるような考え方をして生きていく方がプラスかなと。
―― 成長されましたね。最後に、シーズン4を楽しみにしているファンに向けてコメントをお願いします。
黄 いろいろな“誰かのため”というのがあると思いますが、僕は今回の旅は本当に自分の人生のためにやりました。いろいろなご意見が出る旅になるでしょうが、みんな正義が違うのは当たり前なので、みんなの正義を存分にネットでも友達の間でも存分にぶつけてもらえるようなものになったと思えます。
ただ、皆さんに考えてみてほしいのは、自分の正義が人と違ったときに、自分を否定しないでほしいということ。僕も自分のことは否定しない。そういう議論を呼ぶ時間になればいいなとも思っています。
『バチェラー・ジャパン』シーズン4概要
話数:全10話
第1話−第3話 独占配信中
12月2日(木)22時 第4話−第6話
12月9日(木)22時 第7話−第8話
12月16日(木)22時 第9話−第10話
製作:Amazon
(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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僕はそれを見ていて、美しいとさえ思いましたね――坂東工