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「これは何が入ってるんでしょう? 蒙古軍?」――苺ジャムの原材料欄を撮影した写真がTwitterに投稿され、その中に含まれる“ある食品”が注目を集めました。それは「元寇」。え、元寇って日本史で習ったあの元寇……? 製造者に話を聞いてみました。
こちらの苺ジャムを製造するのは、佐賀県唐津市の「檸檬の樹」。代表の徳田さんによると、元寇は唐津市馬渡島(まだらじま)で見つかった珍しいフルーツで、絞った果汁をジャムに使用しているのだとか。
さわやかな柑橘系の果物で、完熟すれば生食も可能。花の蜜のような香りがして甘くておいしいといいます。しかし、完熟期である4月〜5月を待たずに加工用の青い状態で収穫する場合が多いようで、熟れた元寇は徳田さんもなかなか口にできないそうです。食べてみたい……!
現在、元寇を栽培している農家は数件のみ。馬渡島で元寇を発見した富田さんという方が生産を始めました。徳田さんら唐津市の住民も「おいしさを広めたい」という思いから加工品を作り続けていますが、残念ながら元寇の生産そのものが終わってしまうかもしれない状況にあるそうです。
ジャムなどの加工品は唐津市の農産物直売所である「唐津うまかもん市場」などに卸しているとのこと。名前の印象からは想像できないレアフルーツ・元寇。佐賀県に立ち寄った際は、味を確かめてみてはいかがでしょうか。
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