「大豆」が日本から消えた!?→しょうゆ、味噌、どれも全部食べられなくなり…? コミカルミステリー動画の結末がほっこり&勉強になる
ナゾを解くキーワードは、「Returning home(里帰り)」。
難事件をビシバシ解決する敏腕探偵さんと、その商売敵の刑事さんが登場するこちらのショートミステリー動画。二人のもとに“行方不明”事件の話が舞い込んできますが、事態はそこから「そんなことある……?」という斜め上の方向に展開していきます。
食堂のショーケースを眺めていた探偵さん。すると突然、店の中から「どこ行っちまったんだよー!!」という叫び声が聞こえてきます。これは事件の匂い――!
「消えちゃったんです。大事な…………ダイズが…………」
「ダ〜〜〜イズ!?!?」
店主の話によれば、味噌汁で使う豆腐とおあげ、しょうゆ、サラダに添えるマヨネーズ、そしてとんかつを揚げる大豆油……とんかつ定食で大事な大豆製品の数々が、今朝からこつぜんと姿を消してしまったんだそう。
事件の匂いを嗅ぎつけて、刑事さんも登場。これは大豆の集団失踪事件なのでは……!? と推測する探偵さんと刑事さん、なんだかかわいいな。
ほのぼのした雰囲気が流れていますが、これは食堂にとって死活問題です。そして「スーパーからも消えちゃっていて」って、事件はこのお店以外でも起きてるの?
ひょうひょうとしている刑事さんは「あとは……任せた!」と言い残してすぐにどこかへいなくなってしまいます。仕方なく、探偵さんはひとりで周囲の人々に聞き込みを始めました。
食堂だけでなく、街のいろいろな場所から大豆が消えてしまって一週間。世間には困惑の声があふれていました。
「大豆」と名前のつくもの以外にも、麺類のおつゆに使われているしょうゆ、中華料理に使われている豆板醤……それも!? と思うようなものまで、さまざまな料理や食卓に影響が及んでしまっている様子。大豆たち、いなくなってしまうとこんなに困るんですね。
みんなして一体どこへ行ってしまったんだろう……考えあぐねていた探偵さんのところへ、一本の電話がかかってきます。
電話越しに告げられたキーワードは、ズバリ「Returning home(里帰り)」――っていきなり英語!? 事件とは一見何の関係もなさそうに思える話ですが、探偵さんは何かひらめいた様子!
探偵さんはさっそく食堂に戻り、店主の前である映像を流します。
真実はこの中に――……?
ニュース番組らしき画面には、「日本から大豆が消えた!? 大豆が里帰り中」というテロップが。一体どういうこと?
「アメリカの大豆農家って、ほとんどが家族経営みたいで。向こうは今ちょうどクリスマス休暇中ですし、大豆たちも、生まれ育った故郷が恋しくなって“里帰り”しているみたいなんです」
さらに、ここに来て刑事さんも登場。アメリカ大豆が現在は世界一サステナブルな農法で生産されていること、それを安心して各国に届けるための認証制度「SSAP(アメリカ大豆サステナビリティ認証)」もあることを教えてくれました。
日本国内の大豆製品に使用されている大豆の約7割を占めているアメリカ大豆が、みんなしていきなり消えてしまうと、こんなに大変なことになるなんて! 豆の見た目をしていなくても、豆腐やおあげといった加工食品になっていたり、しょうゆや味噌が味付けに使われていたり……私たちが何気なく食べている料理の中で、意識しない形でも実はたくさん「アメリカ大豆」が活躍していたんですね。
「大豆たちに早く帰ってきてもらわねえと、店開けらんねえしなあ」 そうつぶやく店主に、探偵さんは「大豆たちの帰り、私たちも学びながら待ってみませんか」と提案するのでした。
そして数週間後、街にはふたたび大豆製品の姿が戻ってきました。とんかつ屋も無事に営業を再開することができたようです。
大豆油でサクッと揚げられたとんかつに、舌鼓をうつ探偵さんと刑事さん。ふしぎな事件でしたが、平和が戻ってきて一段落ですね。
サステナブルな農法で生産されている、アメリカ大豆
この動画を制作したのは、USSEC(U.S. Soybean Export Council:アメリカ大豆輸出協会)。一風変わったコメディミステリー動画を作成した意図について次のようにコメントしています。
「日本は必要な大豆の7割をアメリカから輸入しています。アメリカ大豆は過去の自然災害から学んだ教訓をもとに世界一サステナブルな方法で生産されており、安心して各国にお届けするための認証制度『SSAP(アメリカ大豆サステナビリティ認証)』を通じて日本の食卓に届けられています」
「このアメリカ大豆に関する実情を、SDGsや気候変動問題と向き合いながら、日本を担っていく若年層の皆様へ伝え、”サステナブルな食”について、考えていただく機会づくりとして、本動画を作成いたしました。身近にありながら、意外と知らない大豆。皆さんに大豆のことをすこしでも知って頂けますと嬉しいです」
いろいろな形でほぼ毎日口にしていると言ってもいい大豆製品ですが、その生産地や生産方法について考えたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。
『SSAP(アメリカ大豆サステナビリティ認証)』という認証制度では、生物多様性や生態系の維持といった環境への配慮だけでなく、生産農家の労働環境という面でも厳しいチェックが入ります。東京2020オリンピック・パラリンピックにおいても、持続可能性に配慮した調達コードをクリアしていることが正式承認され、SSAPで認証されたアメリカ大豆が国立競技場や選手村で提供される食品の原料に使われていました。
おいしそうなとんかつ定食を見ていると、ついお腹が空いてきてしまいそうですが……日本の食生活とは切っても切り離せない存在である“大豆”について、私たちは全然知らないということを気づかせてくれる動画でした。何気なく食べている食事のうち、どんな部分で大豆が使われているのか、考えてみると新たな発見があるかもしれません!
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提供:アメリカ大豆輸出協会
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2021年12月25日