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「漫画村」運営者を特定した現役弁護士が原作務める、異色の法律漫画『弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい』が単行本に(1/6 ページ)

「弁護士の自分が原作者になれば、代理人ではなく当事者として海賊版サイトと対決できる」と、原作者のゆうきまひろさん。

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 「漫画村」「ファスト映画」「漫画BANK」など、数々の著作権侵害問題と戦ってきた現役弁護士・ゆうきまひろさん(本名:中島博之さん)が原作を務める、漫画『弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい』の第1巻が12月17日に小学館より発売されました。

 連載1話目からいきなり、漫画村をモデルにした海賊版漫画サイト「漫画谷」が敵として登場するなど、ネットでも大きな話題になっていた同作。この記事では単行本発売のこの機会に、漫画の第1話を特別掲載します。

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画
弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画

 アナログ専門のベテラン漫画家、凄久盛雄の元にやってきた青年、亜蘭陸法(あらん・りくのり)。彼は小さいころから漫画が大好きで、その現場で働きたいという願いを叶えるべく、凄久先生の指導を受けつつアシスタント見習いとして働き出すのですが……。

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画
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 亜蘭くんは恐ろしく絵が下手で、まともにできることといえば買い出しなどのお使いぐらい。本来ならば雇うにも至らない人材ですが……亜蘭くんの漫画に対する凄まじい気迫と愛を感じ取った、という凄久先生は、未来を担うルーキーとして彼を育て上げようとしていたのです。

 ですが凄久先生の期待をよそに、4カ月経っても亜蘭くんの絵に上達の兆しは見られません。先輩アシスタント達からの反感も強まる一方で、そろそろ限界か……と思われていたところ、思わぬ事件が起きるのです。

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画
弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画

 それは漫画家デビューを果たした、元アシスタントの連載打ち切りの危機。人気はあるのに単行本の売れ行きが悪く、2巻が売れなければ即打ち切り……涙ながらに語る先輩が売上不振の原因として挙げたのは、違法漫画サイト「漫画谷」の存在でした。

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画
弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 漫画

 日本のコミックスが発売日に違法アップロードされ続けている、という漫画谷。無料で最新漫画が読める、というのは大変な誘惑です。大ヒット作品でもない限り単行本の売上には期待できない、出版社は動いてこそいるものの手も足も出ず、漫画家個人ではどうしようもない……先輩は漫画家を辞めようとしていました。

 それを受けた亜蘭くんは、誰もが思わぬことを言い出します。「僕が、なんとかします」「漫画ではとても力になれません……だから、別の方法で助けます」「僕……弁護士なんで」と。

 漫画家アシスタントとしては絶望的な腕前ですが、弁護士としては凄腕を見せる亜蘭くん。現役弁護士の原作ならではの法律を駆使した戦い、漫画谷との怒涛の攻防、それらからかすかに見えてくる裏組織の存在……すべての始まりとなる第1話を、まずはまとめてお楽しみください。『弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい』はコミックアプリ「マンガワン」で好評連載中です。

(C)ゆうき まひろ・武村勇治/小学館

記事:たけしな竜美(@t23_tksn


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