「仕事を休むこと」に対する考え方の相違にショックを受けたという体験を描いた漫画がInstagramで紹介されています。
漫画の作者はうにわさび(unifamily_uni)さん。うにわさびさんのお宅は、夫、娘、息子、猫ちゃんという家族構成です。うにわさびさんは、子どもを産んでから周りに助けられることが多く、最近の世の中は育児しやすい環境だと感謝することが多くなったといいます。
まだまだ改良が必要な部分があると感じているものの、快適なワーママライフを送っていたうにわさびさん。ある日、驚く出来事に遭遇します。
昼休みに数名で話していた時、Bくんが職場の同僚の愚痴を言いだします。その同僚はまじめに働くタイプなのですが、休みが多いとのこと。月に1回ほど休む理由が「育休中の奥さんが風邪をひいて寝込んでいるから育児と家事をやるために休む」というのです。
わざわざ話題に出すということは、Bくんにとって同僚が休む理由が非常識だということ。そのことにうにわさびさんは心底驚いたといいます。
話を聞いたうにわさびさんは、「いやいやいやいや」「それ仕方ないって」「休まないといろいろ無理」と力説。争いを好まないBくんは話を合わせてはくれるものの、最後まで理解してくれていない様子だったといいます。
うにわさびさんがショックを受けたのは、その発言をしたのがBくんだったから。Bくんは優しくて思いやりがあり、仕事を休むことにも寛容な人。長く付き合っている彼女と一緒に暮らしており、かなり女性に寄り添えるタイプだと思っていたBくんが、育児のために男性が休むことに否定的だったのです。
そして数日後、うにわさびさんの身近で同じような出来事が起こります。取引先の人が休みで代理の人からメールを受け取ったのですが、その文面が「奥様が熱でダウンして本人は元気なのにお子さん見るとかで……笑」というもの。「こんな理由で休むなんて仕事なめてますよねぇ」というニュアンスが伝わってきて、うにわさびさんは非常に不愉快だと感じます。
高熱があるのに横になれないのは拷問に近いこと。そんな状態で子どものお世話や家事をするのは非常に危険です。
可能であれば旦那さんが有給をとって家の事や育児を担当するという判断はすごく自然なことだと思うといううにわさびさん。パートナーに頼ることは1つの選択で、それができることはすばらしいことなのに、それを否定する存在がいるのは悲しいこと。うにわさびさんは、「きっと今後どんどん世の中の理解が進み そういう出来事は減っていくと信じています」と漫画を締めくくっています。
この漫画には、「家事は少々放っておいても大丈夫だけど、育児は放っておけないでしょ」「自分の身にならないと想像つかないんでしょうねぇ」「早く『それは大変だね!こちらは任せて!』っていう社会になりますように」と共感する声が集まっています。また、「この投稿を道徳の教科書に載せてほしいですね」というコメントもありました。
うにわさびさんは、この他にも家族の日常を描いた作品をInstagramに投稿しています。わが子の言葉に癒やされたり、かわいい言い間違いにほっこりしたり、思わず「あるある」と言ってしまいそうなエピソードを楽しめます。
画像提供:うにわさび(unifamily_uni)さん
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