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お正月の実家にて、孫に「すごろくとかないの?」と聞かれておばあさまが出してきたという“手作りの歌貝”がステキです。貝殻に百人一首が描かれています。
歌貝とは、ハマグリの貝殻の内側に有名な和歌の上句と下句を書き分け、それを合わせて取り遊ぶものです。平安時代の貴族の間で流行した貝覆(かいおおい)と貝合(かいあわせ)から発展しました。
「あらざらむ このよのほかの おもひでに」との和泉式部の歌の上句には、平安女性の絵が添えられてます。恋する人を思う強い気持ちが伝わってくるすてきな絵です。平兼盛の歌には恋心を隠しきれない平安貴族の男性が描かれています。
投稿者はイラストレーターの安達洋介(@Yosuke_Adachi)さん。30年ほど前に安達さんのお母さまが手作りしたもので、当時は頻繁にハマグリが晩ご飯に出ていたそうです。
とてもみやびなお正月の遊び。小さい子には難しいのではと心配してしまいますが、意外にも、結構、楽しんでいたそうです。
画像提供:安達洋介(@Yosuke_Adachi)さん
(高橋ホイコ)
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