Twitterに、飲食店での盲導犬の待機場所を知ってほしいというツイートが投稿され、大きな反響を呼んでいます。投稿主は“全盲の世界を超ポジティブに生きる人”、浅井純子(@nofkOzrKtKUViTE)さん。
浅井さんが盲導犬のパートナーである「ヴィヴィッド」くんと一緒に外出して飲食店に行くと、「盲導犬の待機場所がないんです」と言われてしまうことがよくあるんだそうです。
浅井さんによると盲導犬は飲食店に入ると使用者の足の下かテーブルの下に待機し、勝手に歩き回るようなことはないとのこと。そのため特別な待機場所は必要ありません。ただ、体の大きさ的に頭とおしりが少しだけテーブルから出てしまうので、「壁側に座らせていただければめちゃ助かります」とつづっています。
投稿には「こういう情報がもっと広がれば店員さんも案内しやすくなりますね」「盲導犬の賢さは素晴らしいです」「今まで知りませんでした、とても勉強になります」といった、たくさんのあたたかいコメントが寄せられました。
2002年10月に施行された「身体障害者補助犬法」によって、不特定かつ多数のものが利用する商業施設や飲食店は、補助犬同伴での利用を拒むことができなくなりました。しかしいまだ多くの人が盲導犬に関して学び知る機会がないため、今回投稿された盲導犬の待機場所についても「知らなかった」という声が多く集まっています。
なお待機している盲導犬は仕事中なので、勝手にさわったり食べ物をあげたりせず、そっと見守ってあげてくださいね。
浅井さんは30歳のときに視覚障がい者になり、12年間は白杖を使って生活をしていたとのこと。2016年から盲導犬のヴィヴィッドくんと生活することになり、現在はヴィヴィッドくんと全国各地を飛び回り、視覚障がい者や盲導犬に関する講演会や小学校のゲストティーチャーなどの活動をしています。また、書籍『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと』が2月2日に発売予定です。
Twitter(@nofkOzrKtKUViTE)やYouTubeチャンネル「目の見えないじゅんじゅんと盲導犬ヴィヴィッドのポケットチャンネル」には、日々の活動内容などが投稿されています。
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