ある高校生が卒業文集に寄せた文章が、簡潔かつインパクト抜群で人気です。「あなたがこの文集を読んでいるということは、私はもうこの学校にはいません」……そうきたか!
この大胆な作文を書いたのは、この春に卒業を迎えたもりまさ(@andMore_andMore)さん。古来より文学やドラマでよく見られる“書き手の死を示唆する手紙のフレーズ”「あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にいない〜」をもじり、卒業の言葉に代えています。
1ページ分のスペースが与えられていながら、1文だけ載せて残りは余白とする潔さも印象深く、作文は広く注目を集めることに。Twitterでは「2行で終わっててワロタ」「めちゃくちゃ簡潔で草」「よく先生許してくれたなw」などと笑いを呼びました。
この自由すぎる卒業文集はどのようにして生まれたのか、もりまささんに詳細を聞きました。
―― 1文のみの簡潔な作文で話題となりましたが、文集に文字数の規定はなかったのでしょうか?
もりまさ 基本的に1ページ分程度の分量が目安とされていましたが、これといった上限や下限はなく、分量が1ページを超える場合は、事前に卒業アルバム委員会に声をかけるよう言われていた程度です。また、作文を提出する義務もありませんでした。
―― 提出の際、教員などから何か指摘はありましたか?
もりまさ 卒業アルバムの編集・発注等の作業は有志の生徒がやっており、かつ提出方法もメールだったので、教員からの反応は特にありませんでした。
―― 生徒主導で自由な文集に思えますが、もりまささんが「そうきたか」とうなるような文章はありましたか?
もりまさ 「ありがとう! 幸あれ!」といった感じで、僕より文字数の少ないものもいくつかありましたし、5ページに渡る長文を書いている人もいました。内容も提出も自由であったため、そもそも文集が在校時代の思い出を書くものだという意識が薄かった人も多かったかもしれません。もちろん、思い出や自分のルーツを書いている人がマジョリティではありましたが。
まだ卒業したばかりで文集も一部しか読めていませんが、その中では任天堂のゲームを紹介する人や、アスキーアートや2進数で書く人、将来できる予定の娘にあてた手紙として書いている人などが、インパクトがあって面白かったです。
画像提供:もりまさ(@andMore_andMore)さん
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