『ジョジョ』空条承太郎を等身大で再現 愛情と粘土159袋を惜しみなく注ぎ込んだリアルな像に称賛(1/2 ページ)
筋肉の流れなど、学ランに隠れる部分までていねいに作り込んでいます。
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の主人公、空条承太郎を等身大で再現した上半身像が迫真のクオリティーです。推しへの果てなき愛情と、159袋分の石粉粘土が合わさった、途方もない力作。
キャラクターのフィギュアを粘土で製作しているYouTuber、チャレクラことChallenge Clay Craftさんの作品。「低コスト・高クオリティー」をモットーに、粘土も道具も100均商品を使用して作り上げました。
動画では製作の一部始終を公開。第3部のテレビアニメ版第2話で花京院の非道に激怒する承太郎をモデルとし、造形のイメージを固めるためのイラスト作画から見せています。この時点でめっちゃうまい。
造形が始まってからも、歯の部分を入れ歯形の別パーツとして作ったり、ツンと跳ねた髪を1つ1つ成形したりと、凝りに凝った作業に驚くこと必至。あとで学ランに隠れてしまうにもかかわらず、筋肉の流れまで丹念に作り込む様子には脱帽するほかありません。
渾身の作品は、「最終的には服を着せるのに、1つ1つの筋肉を一切手を抜かずに作ってるの本当に“愛”でしかない」と大好評。また、軽妙な語り口や、時折ジョジョネタを挿入する演出など、メイキングの見せ方にも「作業工程自体が作品」と賛辞が寄せられています。
編集部はチャレクラさんに製作の経緯など詳細を聞きました。
―― 当初は通常サイズのフィギュアを製作されていましたが、等身大で作ることにした理由を聞かせてください
チャレクラ フィギュア造形を始めたころは、自宅には道具が100均のプラスチック製のヘラしかなく、小さいフィギュアの細かい部分を作る際は先端の細い日用品を探して使っていました。そのうちに小さい道具を探すのがおっくうになりまして……フィギュアの方がでっかくなっちゃいました! リアルな筋肉も堪能できますし一石二鳥です。
―― イラストのクオリティーにも驚きました。絵や造形については学校などで習われたのでしょうか
チャレクラ 特に学校では学んでおりません。小中の図工の授業くらいです。たまに美大生のかたから造形や筋肉について「参考になります」とうれしいコメントいただきますが、逆に私が教えてもらいたいくらいです(笑)。ただ人体構造や筋肉の参考資料集めには余念がなく、スマホの画像フォルダはマッチョだらけです。あくまで参考資料です。
―― 2Dの絵から3Dの像を作る上で難しいところは?
チャレクラ キャラの特徴を消さずに全方向から違和感なく見えるように立体化することですかね。全てアナログ作業なので、作る過程で回転させながらその都度確認しているのですが、見る角度によってはイメージと違うこともあって……妥協したくないので必死です。
仕上がりのサイズも徐々に大きくなってきて、もはや回転させるのも容易ではなくなってきましたし、フィギュアが自分で回ってくれたら楽なんですがねぇ。
―― 承太郎には粘土159袋を使ったとのことですが、何キロくらいになりますか
チャレクラ 体重計がないので測れませんが……参考までに言うと、運ぼうとして腰を痛めるくらいの重さです。
チャレクラさんは宇髄天元(鬼滅の刃)や五条悟(呪術廻戦)、リヴァイ(進撃の巨人)など、さまざまなキャラクターを等身大で製作し、YouTubeやTwitter、Instagram、TikTokで公開。次回は承太郎の「塗装編」を予告しています。
動画提供:Challenge Clay Craftさん(YouTube)
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