バイオ7「ベイカー家の臓物鍋」をガチ再現! 狂気の再現度で話題のPS公式料理動画、中の人が語るこだわりとは:ねとTube(1/2 ページ)
バイオ7「ベイカー家の臓物鍋」にパラッパラッパーの「シーフードケーキ」などガチすぎる再現が話題。
ゲームに登場するフードの再現料理動画をPlayStation Japan公式YouTubeチャンネルが定期的に投稿し、世界中のゲームファンの食欲をそそっています。ガチすぎる料理企画が生まれた経緯を取材しました。
話題を呼んでいるのは、同チャンネルのShorts動画「ゲーム飯」シリーズ。
「モンスターハンター:ワールド」に登場する豪華なモンハン飯や、「バイオハザード6」でのクリスとピアーズの思い出のステーキ、「パラッパラッパー」のニワトリ先生のバカうまシーフードケーキなど、ゲーマーならクスッと来るチョイスの料理レシピを、ゲーム内の映像を交えて紹介しています。
そんな人気企画ですが、ファンに特に衝撃を与えたのが、「バイオハザード7」に登場したベイカー家の臓物鍋です。
とんでもない見た目でおなじみのあの鍋を、「本来は違う食材のようですが今回は市販の食材を使います」と断ったうえで、丸腸、手作りソーセージ、白子、鶏レバーを使って再現。
狂気と愛情が入り混じったこの料理動画は170万回以上再生されているほか、6万8000件以上の“いいね”を集めています。
ゲーム飯企画担当者を取材
ねとらぼ編集部では、「ゲーム飯」の企画に携わるソニー・インタラクティブエンタテインメント広報部ソーシャルコミュニケーション課、ゲーム飯企画初代担当・伊東さんと2代目担当・尾田さんを取材。同企画の成り立ちなどを聞きました。
――ゲーム飯企画が誕生した経緯を教えてください。
伊東:日本国内でのPlayStationのソーシャル担当として、代理店様と自社メディアを盛り上げていく施策を考える中、当時人気のあったキャラ弁に目を付け、ゲーム×ご飯に注目しました。元々ゲーム内のご飯を再現するソーシャル投稿や実際にゲームメーカー様もゲーム内の料理をコラボ店舗で出すなどもしていましたので、PlayStation公式として取り上げることでの話題化を狙いました。
実際に、インパクトのあるゲーム内の料理を再現することで、一目見て“面白い”と思えるような料理と、制作シーンではゲームの小ネタを挟みつつ映像を作り上げることで制作過程まで楽しめる短編映像として企画しました。
尾田:尾田は伊東さんから企画を受け継いだ形で2代目ゲーム飯担当となりました。自身が料理好きな伊東さんならではの着眼で生まれた企画だと思います!
アニメ作品で、調理や食事のシーンがやたらと美味そうで印象に残ってることが多々あると思うんですが、ゲームの世界にも“一度は食べてみたい料理”って割とあるんじゃないかと思います。
――動画制作の上で特にこだわっている点はありますか。
伊東:料理過程が綺麗に見えるとか、良い絵になるように工夫するとかは当然こだわっているところではありますが、例えば本来お箸が存在しないゲームの世界観の料理にお箸は添えない等、ゲーム本来の雰囲気を損なわないように気を付けています。
――「DEATH STRANDING」のクリプトビオシス、「パラッパラッパー」のシーフードケーキなど、ファンなら思わず笑みがこぼれるチョイスも素敵だなと思うのですが、料理の選定はどのように行われていますか。
尾田:いちプレイヤーとして印象に残っている料理や、ファンの間で話題にあがっている料理を選定することも多いですね。やはりゲーム飯企画のゴールとして目指していることは、すでにその作品をプレイしたことのあるユーザーにはそのゲームをより好きになってもらうことや、未プレイのユーザーにはその作品に興味を持ってもらうこと、です。
料理自体が魅力的に見えることはもちろんですが、料理を軸に作品の魅力や空気感が伝えられるものであるように、ということはとても大事に思っています。
――特に再現が大変なレシピ、逆に簡単なレシピがあれば教えてください。
尾田:ゲーム飯シリーズは、料理・撮影のプロに携わっていただいて制作をしているのですが、「DEATH STRANDING」のクリプトビオシスが圧倒的な強敵だったように思います。
「料理というかもはや工作!」とプロフェッショナルが苦戦する姿を見て、料理を提案した身としては申し訳ない気持ちも……でも最終的には非常に高いクオリティのクリプトビオシスちゃんを完成させてくださって感無量でした。
逆に簡単な料理は、食材の調達(釣り)の工程を除くとシンプルな「NieR:Automata」のアジでしょうか。アンドロイドが食べた場合の無事はお約束できませんが……。
――再生数を見てみると「バイオハザード7」のベイカー家の臓物鍋の人気が高い様子ですが、お味はいかがでしたか……。
伊東:かゆい うま
尾田:伊東の日誌はここで終わっている。
――最後にご担当者様イチオシの動画を教えてください。
伊東:すべてはここから始まった……第一作目のモンハン飯が意外感はないですが、料理としてとても綺麗に纏まっているところと、「モンハン」をプレイしたことのある方なら一度は思う、“これ食べてみたいな”というのをかなえた作品になっているので個人的にとても好きです。
尾田:私は「Among Us」のハンバーガーがイチオシですね。
ハンバーガーの調理自体は派手ではありませんが、「Among Us」をプレイしたことがある方ならきっと一度は経験したことのある「タスクに手間取っていただけなのに疑われる」(カードをスライドさせるだけの簡単なお仕事なはずが……など)というあるある体験が1分の料理映像の中で表現されていて、見たらゲームがしたくなる、そんな気持ちにさせてくれる映像になっています。
ユーザーの皆さんのお気に入りや、再現してほしい料理なども、ぜひぜひご意見お聞かせ願いたいです〜!
ゲームへの愛情が詰まりまくっている「ゲーム飯」企画。ゲーム好きの方はぜひPlayStation Japan公式YouTubeチャンネルをチェックしてみてはいかがでしょうか。
取材協力・画像提供:PlayStation Japan公式YouTubeチャンネル
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