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緑色のジャガイモは「絶対に食べてはいけません」 強い毒性が目に見えるツイートに「冗談でも試すな」「1週間入院した」の声(1/2 ページ)

農林水産省も食中毒の注意喚起をしています。

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 ――「むいてたらまるでキウイのような色してた」。Twitterに投稿された緑色のジャガイモの写真に、「絶対に食べてはいけません」「この状態のじゃが芋はヤバい」「冗談でも試すなマジで」と注意喚起するコメントが殺到しています。投稿は3月22日現在5万件のリツイートや16万件以上の「いいね」が寄せられ、大きな話題になっています。

天然毒素 ……これは、キウイ?

 投稿者は、SAYA.super7(@htn_saya)さん。ジャガイモでチップスを作ろうと皮をむいたところ、全体が緑色だったため写真に残したといいます。

 母親には緑色でも食べられるといわれたものの、危険を感じてインターネットで調べてみたSAYAさん。すると、毒性が高いため食べてはいけないことや「最悪の場合、死に至る」と書かれていたというのです。

農林水産省が公開しているジャガイモの食中毒を注意喚起する動画

 農林水産省のWebサイトには「ジャガイモによる食中毒を予防するために」と注意喚起するページがありました。

 もともとジャガイモには、「ソラニン」や「チャコニン」といった天然毒素が含まれており、芽や緑色になった部分には特に含まれる量が多いといいます。この天然毒素は一定の量を超えて摂取すると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの中毒症状が出るそうです。

 天然毒素は日光や蛍光灯などの光にあたると増えるため、農林水産省はジャガイモを10度前後の暗くて涼しい場所で保管することを推奨しています。ただ、冷蔵庫に入れると糖の濃度が高くなり、揚げたり炒めたりしたときに「アクリルアミド」という別の有害物質が増えてしまうのだとか。ジャガイモって意外と繊細なんだな……。

参照:農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために

 SAYAさんによると、投稿した緑色のジャガイモは「日があたる玄関横のダンボール箱に入れてあった」とのこと。光にあたることで毒素が増えてしまったのかもしれませんね。

 この投稿は大きな反響を呼びました。過去に緑色のジャガイモを食べてしまった経験がある人からは「無理やりシチューにしたらエグくて食べられなかったし、4時間くらい下痢しました」「吐き下しで1週間入院しました」「全身麻酔のような脱力感と呼吸困難が同時に来た」などゾッとしてしまうコメントも。

 また、SAYAさんが自分で調べて危険を回避したことについて「その感覚大事だと思いますよ。大切にしてください」という温かいコメントも寄せられました。

 ジャガイモは身近な野菜だからこそ、その危険性を知るのは大切なこと。購入時に芽が出ているものは選ばない、長期間の保存を避けるためにその都度必要な量を購入する、適切な場所で保存をするなど、気を付けたいですね。

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