2016年に放送がスタートしたNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の人形劇「ガラピコぷ〜」が、3月30日に最終回を迎えました(関連記事)。最終回直前の3月29日放送回でガラピコ誕生の秘密が明らかになり、Twitterでは感動と驚きの声が続出。さまざまな考察が盛り上がっています(以下、ネタバレを含みます)。
前放送回で、ロボットのガラピコの背中にある“押してはいけないボタン”をあやまって押してしまったチョロミー。するとガラピコが目を閉じて動かなくなってしまい、内部から「チョロミー! 聞こえる?」と声が聞こえてきます。それは未来の世界で大人になったチョロミーでした。
驚くチョロミーに、未来のチョロミーからの“声の手紙”が続きます。「未来の世界では、チョロミーがしずく星で博士になっていること」「実はガラピコを発明したのは未来のチョロミー。チョロミーに最高のお友達を作ってあげたくて発明したこと」「ガラピコをタイムマシンに乗せて送る際にデータはリセットしたため、未来のことは何も覚えていないこと」など、ガラピコ誕生の秘密を明かしたのです。
ちなみに、ガラピコの背中の“押してはいけないボタン”は、おっちょこちょいのチョロミーなら必ず押してしまい、自分の声の手紙が届くはずだと思ってつけたとのこと。衝撃の事実に驚くチョロミーに、未来のチョロミーは優しく語り掛けます。
「色々うまくいかないこと一杯あると思う。私知ってるから。でもあなたは大丈夫だから! じゃあね」
その後、気が付いたガラピコにその話を伝えるチョロミーですが、「ご冗談を。何を言うかと思えば」と笑って信じないガラピコ。再度背中のボタンを押すチョロミーですが、再び“声の手紙”が聞こえることはありませんでした。
いつものように、生まれた星に帰るため宇宙船を修理しようとするガラピコに、チョロミーは言います。
「ガラピコの生まれた星って、きっと……ここ」
「しずく星。ここがガラピコのお家の星なんだよ」
それを聞いたガラピコは、まだ信じていない様子でしたが、こう答えました。
「とほほ、また夢の話ですか?」
「しかし……もしここが私の生まれた星だとしたら……イイね!」
「これからもずっと一緒、ずっと友達だよ」チョロミーはうれしそうに叫び、ガラピコに抱きついて喜ぶのでした。ずっと生まれた星に帰りたがっていたガラピコですが、実はずっと生まれた星にいて、番組タイトルとかけて自分を作ってくれたいわば“おかあさん”であるチョロミーと一緒にいたのです。
この衝撃の展開に、Twitterでは驚きと感動が続出した他、これまでの「ガラピコぷ〜」に散りばめられていた伏線が一気に回収されたのでは? という声も。Twitterユーザーの松井(@ma21_hikaru)さんのまとめや考察には、8000リツイートと3万4000件のいいねが集まっています(編集部で確認したところ、松井さんの考察はすべて過去の放送のシーンに基づいたものでした)。
- ガラピコぷ〜、最終回前日にしてガラピコが未来のチョロミーが開発したロボットであることが判明
- 礼儀正しいガラピコがなぜかチョロミーだけ呼び捨てだった
- 以前ガラピコが魔法使いに「自分の星に帰りたい」とお願いしたがもとの場所に。当時は未熟ゆえのミスと思われていたがこの設定の伏線だった
- 押しやすい背中に「押してはいけないボタン」があったのは、むしろおっちょこちょいなチョロミー本人に押させる為だった。押すと未来のチョロミーからのメッセージが流れる
- ハートが割れていたのはチョロミーが作ったのでちょっと失敗していたため
- 友達ができて楽しいもののやはりずっと星に帰りたく、寂しかったガラピコだが、実はずっと「おかあさんといっしょ」だったことが判明
Twitterでの盛り上がりを踏まえ、「ガラピコぷ〜」脚本を担当した山中 隆次郎さんも自身のTwitterアカウントに「ね? 故郷の星に帰ったでしょう? ガラピコがおかあさんといっしょにいたというくだりに気づいてくれる人がいるとは思わなかったです」と投稿しています。
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