日本の伝統的なものづくり「陶芸」の技を駆使して作られた、F1マシンの超精巧な模型をご紹介します。
再現されたF1マシンは、マクラーレン・ホンダ「MP4/6」。1991年のF1世界選手権で使用されたフォーミュラカーで、伝説的なF1ドライバーであるアイルトン・セナも搭乗。同年にはワールドチャンピオンにも輝いた名車です。
そんなF1マシンを陶芸の技術によって再現したのが、陶塑彩TOWSOSAI(@tobby1kenobi)さん。趣味で始めた陶芸で培った技術を詰め込んで作り上げた力作です。
完成品を披露する映像を見ると、車体のカウルは取り外し可能で、カラーリングだけでなくスポンサーのロゴなど、彩色だけでなく細やかなデザインもしっかり再現されています。
陶塑彩TOWSOSAIさんに話を訊くと、以前ホンダに勤めていたそうで、2015年にホンダがF1に参戦して以来、応援の気持ちを込めて毎年F1マシンを再現した作品を作り続けていたそうです。
そんな作品作りの中で、「どうせならホンダのF1チャンピオンマシンから全て作ってやろう」と思い至り、2022年までの7年間で、15台ほどのF1マシンの模型を作り上げたそうです。今回紹介した「MP4/6」は16台目のマシンとなり、これまでの活動で蓄積したノウハウを詰め込んだ力作に仕上がりました。
陶土は焼くと縮小するため、多少大きめに作る必要があることや、焼成時にはカウルと内部が接触してくっつかないよう細心の注意が必要だったなど、さまざまな苦労があったと陶塑彩TOWSOSAIさんは語ってくれました。
多くの苦労を重ねてきただけに、うまく焼き上がった時には、思わず喜びの声が出たそうです。細部まで強いこだわりが感じられる逸品。製作中の様子や過去の作品なども陶塑彩TOWSOSAIさんのTwitterで公開されているので、気になる人はチェックしてみては。
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