『枕草子』に登場した猫や犬、『源氏物語』の女君の装束…… 平安時代の文化を感じるぬいぐるみやポーチがフェリシモから登場(1/2 ページ)
日常に平安の宮中文化をプラス。
美術館や博物館にちなんだ雑貨を展開するフェリシモ「ミュージアム部」(Twitter/note)が、平安時代の宮中文化や物語をイメージしたぬいぐるみやポーチをオンラインショップで発売しました。
『枕草子』で愛されたペットたちがぬいぐるみに
清少納言の随筆『枕草子』に登場する一条天皇がかわいがっていた猫「命婦のおとど」をモチーフにしたのが、「『枕草子・上にさぶらふ御猫は』より 命婦のおとどを愛でよう! ぬいぐるみ」です。価格は2750円。「命婦のおとど」は日本史上最古の記録に残る存在といわれる「なまえを付けられた猫」と言われています。
「命婦のおとど」のぬいぐるみは、『枕草子』に登場する黒くておなかが白い猫がモデル。つまみたくなるようなぷにぷにとした感触で、宮廷勤めの女房が持つ衵扇(あこめおうぎ)の装飾をイメージした耳飾りをつけてます(着脱可能)。
『枕草子』には犬も登場。「『枕草子・上にさぶらふ御猫は』より 翁丸を愛でよう! ぬいぐるみ」は、清少納言が仕えた藤原定子らの愛犬「翁丸」をモチーフにしています。価格は価格は2750円。同作には「翁丸」が涙を流し、清少納言が驚くシーンもあります。
ペロッと舌を出し、表情豊かな「翁丸」。桃の節句のときに桃と柳で飾り付けられ、宮中をご機嫌に歩き回っていた姿を再現しています。耳飾りは「命婦のおとど」を同じく着け外しできます。
平安時代の女性の装いを楽しむ
平安時代の宮廷で働く女官「女房」が持ち歩いていた扇、衵扇(あこめおうぎ)をモチーフにしたのが「平安の女房気分を楽しめる衵扇ポーチ」です。価格は3080円。「衵扇」は顔を隠したり、物の受け渡しに使ったり、宮中行事の作法などをメモしたりなど、さまざまな用途があったそうです。
ポーチを開けると化粧直しなどに便利な鏡が付いています。コスメなどを入れられるメッシュポケットも付いていて、面ファスナー仕様なので取り外しも可能。内生地は「蝶鳥文(ちょうちょうもん)」という「蝶」と「鳥」を組み合わせた吉祥文様が散りばめられています。ポーチを閉じるとコンパクトな扇の形になります。
平安時代といえば欠かせないのが、紫式部による文学作品『源氏物語』。主人公・光源氏の絶頂期に催された演奏会「女楽」に出た女君たちの装束をイメージして作られたのが「女君たちの装束イメージきんちゃくポーチ」です。価格は月1個2310円(4回数限定)。
ポーチは「女三宮」「明石の女御」「紫の上」「明石の上」の4種類。きんちゃくポーチの袋部分にシースルー生地が重ねているのは、平安時代の装束に使われていた非常に薄い絹から着想を得ているとのことです。透け感のある生地から、それぞれの女君にちなんだ有職文様風のデザインが透けて見えるという凝ったデザインです。
絞り口が大きく開いてものの出し入れがスムーズで、中にものを入れると自立するまち付き。縦約20センチ、横約18センチ(しぼり口部分)、まち幅約7センチと、コスメを入れて持ち歩くにはちょうどいい大きさです。
ほか、「枕草子いとをかしな風景をめでる 四季のカーテンクロスの会」(月1枚4180円・4回数限定)や、「雅を身にまとって 男性歌人が詠んだ和歌イメージブローチの会」(月1枚3190円・3回数限定)など、平安時代をモチーフにしたアイテムが販売中です。
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