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ニコール・キッドマン、ネットで酷評された“54歳の女子高生”スタイルの真相を語る 「何考えてたんだろう?」(1/2 ページ)

「いまの自分を受け入れて」と猛反発を受けていました。

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 2022年2月に発売された米『Vanity Fair』誌ハリウッド特集号で、“54歳のスクールガール”スタイルで表紙を飾り、ネット上で大不評を得てしまった豪俳優ニコール・キッドマン。5月号の豪版『VOGUE』誌による米映画監督バズ・ラーマンとの対談で、ついに話題になった表紙を撮影したいきさつを語りました。

ニコール・キッドマンが54歳のスクールガール衣装について語る
これが54歳とは信じられないけれど(ニコールキッドマンのInstagramから)

 ネット上でけちょんけちょんに批判されてしまったニコールのスクールガールスタイルの衣装は、ミュウミュウによるもの。グレーのマイクロミニプリーツスカートに、同色のプリーツの入ったブラトップとハイソックスを合わせています。

 ニコールのおなかや手足は引き締まっていて大胆な肌見せ衣装も遜色(そんしょく)なく着こなしているようですが、多くの人は54歳の長いキャリアを積んできた一流の俳優である女性がまるで10代の女の子のような格好をすることに違和感を抱き、“醜い”と考えてしまったようです。

 Instagramへの書き込みでは「あなたはずっと魅力的な女性なのに、なぜ10代のような格好をするんだろう。いまの自分を受け入れて。昔のような、若い子たちのような格好をしなくてもいい。男性の目は気にせず自分の美しさを見せて」「いつもはニコール・キッドマンのすることならなんでも好きなんだけど、スクールガール? マジで? 嫌だわ〜」「うげえ、これは悪趣味。ニコール何考えてんの」と辛らつなコメントが多く寄せられました。

 また、54歳という年齢から「Photoshopし過ぎ」「ニコールはボトックスをやめるべき。顔が凍り付いてる」と画像修正や美容整形を疑う声も目立ちました。

ニコール・キッドマンが54歳のスクールガール衣装について語る
別ショットでは赤のロングドレス。ペネロペ・クルスやベネディクト・カンバーバッチらと(画像はニコール・キッドマンのInstagramから)

 今回のニコールとバズの対談は、電話で行われました。映画「ムーラン・ルージュ」(2001年)や「オーストラリア」(2008年)、2004年にシャネルのCMでも一緒に仕事をしてきた2人は、電話越しでの再会を喜び、最初に会ったときのことやこれまでともに作り上げてきた作品などについて語り合います。

 2人の対談の中でバズは、アーティストたち、特に女性が年齢を重ねてくるとそれまでの価値を維持することが難しくなってくる現象について言及。ニコールはその点で年とともに挑戦を重ね自身をコントロールすすべを会得しており、そして「Vanity Fair誌の表紙でミュウミュウを着たこと」についてもお礼を言いたいと話しました。「ミウッチャ(プラダ)とも話したが、本当にすてきだったよ」とバスは表紙の写真がとても気に入っている様子です。

ニコール・キッドマンが54歳のスクールガール衣装について語る
長く友情を育んでいるニコール・キッドマンとバズ・ラーマン(画像はバズ・ラーマンのInstagramから)

 するとニコールは、撮影当日のことについて、実はスタッフが「別の衣装を用意していた」と明かします。しかしスクールガール風の衣装が気に入ったニコールは「いや、私はこれが好き。これを着てもいい?」と尋ねたとのこと。そしてZoom越しに参加していたスタイリストのケイティ・グランドの「それを着るの?」という念押し確認に、ニコール自身がハッキリと「これを着させて」と答えたそうです。ネット上ではスタイリストや雑誌に対する批判も多くみられましたが、実際にはニコールが願い出て着た衣装であったようです。

 さらにニコールは、撮影が終わってから「私は何考えてたんだろう?」と思いながら去ったと続けます。「ばかばかしい、何をしていたのニコール?」と自戒してから、「まあ、いっか」と思い直したとのこと。これがまた「すてきだ」と褒めるバズ。「君は自分が神話を打ち破ったことに気付いていない」とその行為がエージズム(年齢に関する偏見や差別)が根強い俳優業にとって意味あることだと強調しました。

 後悔したこともあっけらかんと語りポジティブに考えることができるニコール。これぞ大物というエピソードです。

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