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文豪ゆかりの宿に滞在しiPadで小説をつづる―― すてきな執筆風景が「サイバー文豪」「この環境で仕事したい」と話題(1/2 ページ)

昔ながらの旅館と最新筆記用具、マッチングの妙。

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 風情あふれる老舗旅館に泊まってiPadで小説を書く、古風ながらも新しい執筆風景が、「サイバー文豪」「この環境で仕事したい」と話題を呼んでいます。投稿者に、使用した機材やおすすめの旅館について聞きました。

執筆風景 眺めの良い落ち着いた部屋と、iPadや分割式キーボードの取り合わせが面白い ※宿泊先のますや旅館は、原則として酒類持ち込み禁止。傍らの「山の上ニューイ」については、交渉により許可を得ているとのことです

 執筆風景を投稿したcydonianbanana(@cydonianbanana)さんは、文芸同人「ねじれ双角錐群」を主宰する作家。2016年ごろから年に数回、旅館に泊まって小説などを執筆しているそうです。

 今回の逗留先は、長野県は田沢温泉の「ますや旅館」。かつて島崎藤村が泊まり、のちに著作にも名を残しているゆかりの宿です。

 眺めが良く風格のある旅館の風景もさることながら、分割式キーボードやiPadの折りたたみ式スタンドなど、しゃれた機材も目を引きます。メインは11インチの第2世代iPad Pro、キーボードは自作キーボード専門店「遊舎工房」の「ErgoDash mini」がベースのカスタム品、スタンドはKOPEKの「Majextand M」。ほかにも、PlanckCorneBoardwalkといったユニークなキーボードを執筆に用いているそうです。

 これまで箱根の福住楼や伊豆の新井旅館など、文豪ゆかりの旅館で小説を書いてきたcydonianbananaさん。島崎藤村が長野県小諸市に赴任した教師時代、足しげく通ったという中棚荘では、藤村にまつわるSFを執筆しています。なんと粋な試み。

cydonianbananaさんに聞いた、執筆のために滞在したおすすめ旅館(1人泊可能ですが時期によって1人泊OK/NGが変更となる可能性あり)

福住楼(箱根 塔ノ沢温泉): 川端康成ゆかりの宿

中棚荘(小諸 中棚温泉): 島崎藤村ゆかりの宿。上記、島崎藤村に関するSF短編を執筆しました。

白壁(伊豆 湯ヶ島温泉)

新井旅館(伊豆 修善寺温泉): 文豪ゆかりの宿

大丸別荘(二日市温泉)

山里のいおり 草円(奥飛騨 福地温泉)

樅峰苑(強首温泉)

湯元 不忘閣(青根温泉)

旅館 加満田(奥湯河原温泉)


画像提供:cydonianbanana(@cydonianbanana)さん

 

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