ずっと鎖につながれていて攻撃的だったワンコ。保護されて少しずつフレンドリーに変化していく様子がギリシャ・クレタ島にある「Takis Shelter」で撮影され、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で50万回再生を突破。「ワンコは怒っていたんじゃなくて怖かったんだね」や「初めて撫でられた瞬間が美しい」などのコメントが寄せられました。
のちに「Phoenix」(フェニックス)と名付けられたワンコの救助に向かったのは、動物保護施設「Takis Shelter」の運営者・Takis(タキス)さんです。タキスさんいわく、フェニックスはこれまでの人生(犬生)をずっと屋根の上の鎖につながれて過ごし、昼夜問わず吠えていたそうです。
タキスさんがフェニックスに近づくと、フェニックスはどう反応すればいいか分からないといった様子です。タキスさんがフェニックスをなでようとすると、かもうとするというやりとりを何度も繰り返しました。
そうして時間を経て、フェニックスは少し落ち着いていきます。タキスさんが近づいてもすぐに怒り出すことはなくなりました。
そこでタキスさんは、グローブをせずにフェニックスをなでようと試みます。しかしまだフェニックスは完全に心を許したわけではなさそうで、見ていてハラハラします。しかしタキスさんがそっと触れた瞬間、フェニックスの顔が安心したような優しい表情に変わりました。
フェニックスはタキスさんを信頼し始め、友達なのだと理解したようでした。それからフェニックスはタキスさんをかまなくなりました。それどころか、どんな人に対してもフレンドリーな愛嬌のあるワンコへと変わっていきます。もしかしたら、もとの性格はこうだったのかもしれませんね。フェニックスは今も幸せいっぱいに暮らしています。
最後にタキスさんは、「Takis Shelter」があるギリシャ・クレタ島では、ワンコを鎖でつなぎっぱなしにして放置する人が、特に高齢者に多く、動物に対する正しい知識がないのだといいます。しかしそれも近年少しずつ改善していっていると話していました。それにはタキスさんの活動が少なからず影響しているのでしょう。
コメント欄には「タキスはこれまでに見たことがないほど天使に近い存在」や「タキスのこれまでの人生は2時間のドキュメンタリーにできる」などタキスさんを絶賛する声が多数見られました。
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