新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」(11月11日公開)のヒロイン・岩戸鈴芽(いわとすずめ)役に、俳優の原菜乃華さんが抜てき。1700人を超えるオーディション参加者の中から選ばれました。
「すずめの戸締まり」は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる扉を閉めていく少女の解放と成長を描く冒険物語。九州の静かな町で暮らす17歳の岩戸鈴芽は「扉を探してるんだ」と語る青年と出会い、山中の廃墟で古ぼけた扉を発見。日本各地に存在する扉の向こう側から災いが訪れてしまうため、「開いた扉は閉めなければならない」と知った鈴芽は“戸締まりの旅”を始めることになります。
アニメーション作品に初めて出演する原さんは、中学1年生のときに新海監督の作品を映画館で見て、「一生忘れることの出来ない胸が震えるような感動」を覚えたとのこと。「不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆さまと一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、沢山悩み考え、成長していけたらと思っています」と収録への意気込みをコメントしています。
新海監督は、「感情と声の距離が、誰よりも近い」ことが原さんの才能だとコメント。鈴芽を演じるにあたり、“分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情を与えてくれる”と原さんへ期待を寄せています。
また、東宝のYouTubeチャンネルでは、原さんにヒロイン役決定を伝える瞬間を収めた動画を公開。最終選考と聞いていた原さんは新海監督から直接、鈴芽役決定を告げられるというサプライズを受け、喜びの涙を流しながら「ありがとうございます! 頑張ります!!」と力強く宣言しました。
ドラマ「ナンバMG5」(フジテレビ系)で主人公の妹役を務めた原さんの出演発表を受け、「吟ちゃんだぁ!」「菜乃華ちゃんおめでとうございます!」「夢叶ってよかったですね」「声も素敵なので楽しみ」とファンから祝福や喜びの声が続出。新海監督もTwitterを更新し、「オーディションではいつも、この人の声と感情を二時間ずっと浴び続けていたいだろうかと考えます」「菜乃華さんの声と芝居は、まさにそう思わせてくれるものでした。本当に、ちょっと凄いですよ!」と、あらためて原さんの演技についてつづっています。
岩戸鈴芽役:原菜乃華さんコメント
いまもまだ夢なんじゃないかと気持ちが落ち着きません。中学1年生の夏、新海監督の作品を初めて映画館で観た時の、あの一生忘れる事の出来ない胸が震えるような感動を、まさか自分が届ける側になるなんて、全く実感が湧きません。でも何か物凄い事が動き始めたような感覚に、今は目の前がキラキラ輝いています。「すずめの戸締まり」は、今の世の中で少しずつ薄れてしまった、人と人との繋がりや温かさ、本当に大切なものに気づかせてくれる物語だと思います。映画館を出た時、目に映る全てが前より鮮明に輝くような、自分の周りの人達も、自分の事も、大切にしたいと思えるような素敵な作品です。新海監督作品の大ファンであるが故に、不安やプレッシャーも大きいですが、監督はじめスタッフキャストの皆さまと一緒に、岩戸鈴芽として、喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、沢山悩み考え、成長していけたらと思っています。
新海誠監督コメント
感情と声の距離が、誰よりも近い。それが原菜乃華さんの稀有な才能だと思います。分厚い雲が吹き払われた瞬間のような眩しくて鮮やかな感情を、原さんならばすずめにたっぷりと与えてくれるはずです。それが今から楽しみでなりません。
(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会
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