レベルの概念があるゲームは時間の無駄か? ネットの投稿きっかけで議論に「誰でもクリアできる体験は本当に楽しいのか」「苦手な人の救済には必要」(1/2 ページ)
確かにレベル上げは大変だけど、その作業自体が面白いゲームもあるし、難しいな……。
はてな匿名ダイアリーに投稿された「レベルという概念のあるゲームが完全に時間の無駄に思えてきた」というエントリが、ゲームファンの間で議論を呼んでいます。
ここで言う「レベル」は、主にRPGでみられる「経験値などの蓄積によって得られるキャラクターの永続的な強さ」のこと(ローグ系タイトルやリーグ・オブ・レジェンドのように、プレイごとにリセットされるケースはまた別)。投稿主は「この概念があるゲームは、地道な作業を積み重ねて強化さえすれば勝てるため、プレイヤーとして成長した実感が得られない」と述べています。
そしてアクションゲームを例に、「攻略にプレイヤー自身の成長が要求されるゲームこそ本物」だと主張。いささか偏りはあるものの、「時間さえかければ誰でも成功できるような体験は本当に楽しいのか?」と問いかける文は、はてなブックマークやTwitterで多くの反響を呼びました。
全体的に目立つのは、「レベル制はゲームのクリアを保証するシステム」とする反論。レベルを上げて物理で殴れば誰でも勝てる設計は、ゲームが苦手な人への救済になりますし、ゲーム文化のすそ野を広げる意味もあるでしょう。逆に「レベルの概念があるからこそ、あえて低レベルで強敵に挑むという、それこそプレイヤーの腕が物を言う挑戦もできる」といった意見もみられます。
その一方で、「“先に進むハードル”としてレベル上げを用いるようなゲームは古い」「コンテンツにスピードが求められる時代に合ってない」「他の手段で難易度を調整できるならばレベルは不要」と共感する声も。「みんながみんな敵を倒したいからゲームをやっているわけではないし、だからこそストーリーが大事」「プレイヤースキルだけで勝負するゲームは好きだが、そればかりだと疲れてしまう」といった中庸的な意見も上がり、盛り上がりを見せています。
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