自民党の生稲晃子さん陣営、テレ東に「事実と異なる」と抗議 陣営が「国会議員としての資質足りない」と発言したとの報道(1/2 ページ)
国会議員としての資質を問う声が上がっていました。
自民党の参議院議員として当選した生稲晃子さんの選挙対策事務所は、テレビ東京で放送された選挙特番「池上彰の参院選ライブ」内で、開票日にTV局個別インタビューを断った理由について、出演者から事実と異なる発言があったとして抗議文を送付しました。
「池上彰の参院選ライブ」は、第26回参議院議員通常選挙当日の開票日、7月10日に放送されたもの。生稲さんは同番組のみならず、各テレビ局の個別インタビューを断っています。その理由として、大きく報じられたのが同番組内での出演者の発言です。
抗議文によると、ジャーナリストの池上彰さんは番組内で「自民党の生稲候補に関してはですね、安倍さんの事件が起きる前に是非この番組に出演して頂きたいとお願いしたんですが、この番組だけではなく、すべてのテレビ局のインタビューに応じては頂けないという結果になってしまいました。さあ、どうしてなんでしょう?」と問いかけ。
テレ東・官邸キャップの篠原裕明さんは「本日、どうして生稲さんが中継に出て頂けないのかというということを陣営の関係者に取材したところ、匿名を条件に答えてくれましたね。陣営の方が『生稲さん(の)国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだ』というふうに仰っていた。陣営の内部の方が仰っていた」と応じました(※)。SNS上ではこれらの放送内容を受けて、生稲さんに対して批判が相次ぎました。
※一部、編集部で文章を補いました
選挙対策事務所は7月11日、Twitterで抗議文を公開。抗議文のなかでは、「貴社報道番組『池上彰の参院選ライブ』内において、生稲晃子およびその関係者の社会的な信用と名誉を著しく棄損する、誤った内容の放送がなされたことについて強く抗議します」とコメントしています。
また、個別インタビューに応じなかったのは、選挙戦での状況から当選結果が出るまでに時間がかかることが予想されており、「『入り中継』は生放送上、前後の企画や状況により、当選後の時間が確定しない状況で全社対応していると時間が読めない」こと、「全社に個別対応してから(支援者が集まる)立川に向かうと現地到着が何時になるか分から」なかったことなどが原因だと主張しました。
なお、生稲さんは選挙戦中に、NHKによる政策アンケートで、26項目の質問のうち「憲法改正(賛成)」以外には未回答であったことや、東京新聞による政策アンケートで、同じ自民党から東京選挙区で出馬した朝日けんたろう氏と酷似した回答をしたことなどから、国会議員としての資質を問う声が上がっていました。
記事のタイトルと本文を修正しました【2023年5月30日2時35分追記】
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