90年代のスーパーモデル、リンダ・エヴァンジェリスタが7月19日(現地時間)、SNSでフェンディのキャンペーンモデルとして復帰した心境を語りました。現在57歳のリンダは脂肪を縮小するための美容整形に失敗し、人前には出られない姿になってしまったと告白していました。
リンダはInstagramにテキスト画像を投稿し「クールスカルプティング(※リンダが受けた美容整形)に決着をつけることができてうれしく思っています。私は友人や家族との人生の次の章を楽しみにしており、この件を過去のものにできて幸せです。手を差し伸べてくれた方々のサポートに心から感謝しています」と失敗を乗り越え、人生に前向きな気持ちをシェアしています。
また、撮影前にメイクやヘアメイクをしてもらっている写真も投稿し、そこに「いろんな人の協力が必要だった」というコメントと「#grateful(感謝)」とタグを添えています。
先んじて16日(現地時間)には、フェンディとのコラボキャンペーンに起用され、ピンクのキャップにサングラス、グレーのニットというスタイルで同ブランドのバッグ「バゲット」を持ったリンダの画像が公開。また「バゲット」の25周年と、キム・ジョーンズのクチュールとウィメンズウェアへのアートディレクター就任2周年を記念したキャンペーンとして、9月9日にニューヨークでスペシャルファッションショーが開催されると告知されていて、リンダもそのショーに参加するのではと予想されます。
リンダは2021年に、脂肪を凍結して小さくする「クールスカルプティング」という施術を受け、約1%で起こる副作用PAHにより逆に脂肪が肥大してしまったことを告白。施術後、大きく硬くなった脂肪の塊を小さくしようと何も食べない状態にまでなったというリンダ。しかし医師から「どんなにダイエットしても運動しても解決しない」といわれ、泣き崩れたと言います。
また矯正手術も脂肪吸引も効果がなく、硬い脂肪の塊のせいで服も美しく着られないことに加え、こすれると痛みが生じるという健康被害も出ているとのことで、リンダは親会社であるZeltiq Aesthetics社を相手取り、5000万ドル(約70億円)の損害賠償を求め訴訟を起こしています。
しばらくは鏡を見るのも嫌になり、人目を避けて生活していたというリンダですが、2022年2月に米PEOPLE誌の表紙を飾り、手術の内容や自身の抱える苦しみなどを詳らかに語ることを決意。人前に出られなくなる原因であった肥大した脂肪の塊もカメラの前にさらし、「恥を捨て、自分と同じ境遇にある人の役に立ちたい」と自身の目標を述べていました。
今回、自身の苦しみを乗り越えたことを明かしたリンダへ、コメント欄では「あなたはずっと大好きなモデル」「また輝いてくれるのをファンは待ってるよ!」など応援メッセージや、「あなたの話を聞いて、クールスカルプティングの施術をやめようと思った。手術に失敗した自分の鼻も愛そうと思いました。1人の女性からもう1人の女性、あなたへ愛を送ります」とリンダの目標としていた通り、同じ境遇にあり救われた人からのメッセージなども寄せられました。
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