お茶の拭き残しを見た2歳息子が「かわいーねぇ」と言い始めて…… 子どもが「一つのことに集中できない理由」に気がついた話(1/2 ページ)
見ている世界が全然違うんだろうな。
2歳児の言葉から、子どもが見ている世界に気づくお母さんの漫画がInstagramに投稿されました。7月21日現在この漫画には1400件を超える“いいね”とともに共感の声が多数寄せられています。
この漫画の作者は、2歳のたろうくんを育てるてんてこまい(@tentecotaro)さん。てんてこまいさんは、子どもが「一つのことに集中できない理由」をたろうくんとのエピソードから学んだといいます。
ある日、食事をしていたたろうくんは、コップをうっかり倒してしまいます。すでにこぼすのは4回目。そばで見守っているてんてこまいさんは「んもー気ぃつけてよー」とため息交じりでこぼれたお茶を拭き始めました。
しかしたろうくんは叱られていることも気に留めず、何やらぼんやりしています。そして出た言葉は「かわいーねぇ」でした。
一体何のことかとてんてこまいさんが尋ねると、たろうくんはこぼれたお茶を指し「うさぎ!」と言います。たろうくんには、拭き残しのお茶の形がうさぎに見えていたのです。てんてこまいさんから見れば全くうさぎには見えませんが、たろうくんはご機嫌です。
そしててんてこまいさんは「子どもが見てる世界はどんな世界かな?」と思いをはせます。想像を広げながら世界を見ている子どもたち。子どもにはうさぎに見える拭き残しも、大人がさっと拭き取ってしまうこともあるでしょう。てんてこまいさんは、今までにも大人の都合で子どもたちの世界を壊していたことがあったのではないかと思い至ります。
かつてはてんてこまいさんも見ていたはずの子どもの世界。それは、自分がもう見ることのできない楽しい世界でもあります。てんてこまいさんは、「子どもの視点を借りて、もう1回楽しませてもらおう!」と思いつつ、たろうくんに「うさぎさんかわいいねぇ」と答えるのでした。
子どもが「一つのことに集中できない理由」の1つのアンサーとして、「きっと大人には見えてない色んな楽しい事が気になって何するにも時間かかってるんやろな〜」と思ったというてんてこまいさん。この視点を持つことで、子どもたちの行動を「ちょっと気長に待てるようになった」と感じているそうです。
この漫画には「ふわ〜可愛い〜!! 素敵な感性!!」「なるほど、考えさせられた〜!」「子供は視野が広いし想像力豊かだな……」といった共感と感銘の声が多数寄せられています。
子どもの視点で世界を見ると、子どもの行動や失敗にも理由があることがわかるかもしれませんね。
てんてこまいさんは、この他にもInstagram(@tentecotaro)で、ほっこりする育児エピソードを描いた漫画を多数公開しています。
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