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解体が進む「中銀カプセルタワービル」を3Dデータで保存した「中銀カプセルタワービルVR」β版が公開されました。入れるエリアは今後拡大されていきます。
黒川紀章氏が設計したメタボリズムの名建築として知られる「中銀カプセルタワービル」を3Dデータで保存。3次元計測技術により複雑な形状を正確に記録した、建築の価値を後世へ継承するためのデジタルアーカイブプロジェクトです。
レーザースキャンによりミリ単位で正確な距離を計測したデータ、一眼レフカメラやドローンによって撮影した2万枚以上の写真データを組み合わせています。建物全体をスキャンして、現実の空間情報をまるごと3次元データ化。経年変化した建物の姿をそのまま記録しています。
VRゴーグルやスマートフォンで見ることができるcluster版とVRChat版が公開され、9日23時59分までクラウドファンディングも実施しています。金額は3000円からで、支援するとカプセルの内部に入れる秘密の鍵番号がもらえます。さらに支援者を対象に、建物の外観を手軽に鑑賞できる「中銀カプセルタワービルAR」を先行公開。プランには、3Dデータ付きプラン(3万円)や中銀カプセルNFTを発行するプラン(10万円)などもあります。
クラウドファンディングでの支援が目標金額を達成した場合は、多くの人の役に立つべく、3次元点群データをオープンソースとして無償で公開するとしています。
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