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5歳息子が川で投網をするおじいさんと出会い、2年後…… 夏の日の再会エピソードが物語のようでステキ(1/2 ページ)

すてきな出会いにほっこり。

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 川で投網(とあみ)をしていたおじいさんと当時5歳だった息子くん。すてきな出会いのエピソードがTwitterで紹介され、「すごくいい話!」「良かったですね」と感動した人からの声が寄せられています。投稿には記事執筆時点で1万5000件のリツイートと8万件の“いいね”が寄せられています。

川遊びする男の子
川遊びの様子

 おじいさんと出会ったのは2年ほど前。息子くんと川でガサガサ(タモ網で水辺の生き物を捕まえること)をしているとき、投網を打つおじいさんを目撃しました。

 美しい円を描く投網を憧れのまなざしで見ていると、おじいさんがこちらの方へ。「このクーラー、氷入っとるか?」と聞かれてうなずくと、ビクに入っている鮎を分けてくれたのです。

 鮎をもらった息子くんは大感激。初めての鮎の塩焼きは「いちばんすきなさかな」になり、投網に対して強いあこがれを持つようになりました。

鮎を焼いたもの
頂いた鮎を塩焼きに 「いちばんすきなさかな」になりました

 息子くんは4歳のときに発見したエビが新種(チゴケスベヨコエビ)だったというレアな体験の持ち主(確認されたのは6歳のとき)。2021年11月の「『1いいね1円』でなんでも欲しいものを買ってやろうと思います」というツイートに54万件を超える“いいね”が集まり「投網」を買ってもらうことになりました(すみません。当時、筆者も“いいね”しました)。

 投網は手に入ったものの、11月下旬なので釣具店での漁券の取扱は終了。息子くんは号泣しましたが、漁協を通してやっとつながって連絡した漁師さんに「鮎のシーズンは終了してしまったけれど、タモ網で遊ぶのは大丈夫」と教えてもらいます。

買ってもらった投網
新種発見のお祝いに投網を買ってもらいました

 この夏、息子くんは改めて「とあみがしたい」とおねだり。以前お世話になった漁師さんに連絡をして漁券を買いに出向きました。

 玄関を開けると漁師さんが投網を修理している所。振り向いたお顔をみると……、なんと2年前に鮎をくれたおじいさんだったのです!

 漁師さんもこちらのことを覚えていて喜んでくれたとのこと。子どもでも危なくないポイントを教えてくれて、持参した投網では鮎はとれないからと、別の投網をプレゼント。獲れなかったらかわいそうだと、冷凍の天然鮎のお土産までくれたそうです。

 息子くんも大喜びで、早速川へ。投網は重すぎて息子くんには難しかったようですが、途中で漁師さんが様子を見に来てくれるなどして、川での時間を楽しんだようです。

 結局鮎は獲れなかったそうですが、頂いた天然の鮎は過去に食べた魚でナンバーワンのおいしさだったそうです。

難しかった投網
投網は難しすぎたそうですが
もらった天然鮎
天然鮎を頂きました

 このエピソードを紹介してくれたのは、生き物の写真を撮っているフォトグラファーの「眼遊 GANYU」(@ganyujapan)さん。眼遊 GANYUさんは『漁師さんには、息子に「親切にされたら嬉しいこと、人に親切にすることの素晴らしさ」を教えていただいたと思います。そして彼にとって一生忘れられない1日となったことでしょう』とつづっています。

 リプライ欄には「どんな学校の勉強よりも、とても大切なことが経験できたと思います」「息子さんの両手から投網のきれいな円が描かれる日を楽しみにしています」「身体鍛えてがんばです」といった声が。両親、再会した漁師さんともに、息子くんの興味や好奇心を温かく見守る姿勢がステキだなと心があたたまるエピソードでした。

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