なぜ「お台場」には頭に「お」が付くのか――? ずっと「お台場」と呼ばれ親しまれた地であるものの、不思議に思う人がそこまで多くなかったであろう疑問。ハープ奏者の中村愛さんが調べて見つけた頭に「お」が付く理由に、多くの反響が寄せられています。
かつて「お台場の『お』って敬語なのか?」と疑問に思ったことがあるという中村さん。ただ、知人にその話を振ると、「そういうくだらない話は嫌いです」と言われ、がっかりしたことがあったそうです。
しかし、そこで好奇心を止めずに調べてみると、江戸幕府に関係のあった場所は、「御」の字が頭に付いて呼ばれているとみられることを発見。その話をTwitterに投稿すると、「めちゃめちゃ面白いですね」「様々な事に興味関心が持てるのは、元々の好奇心に加えて今ある知識がとても深いからだと思います!素敵ですね」と多くの反響が寄せられ、投稿には18.6万件のいいねが集まりました(2022年9月6日時点)。
編集部でも、お台場にはなぜ頭に「お」が付くのか、東京都港湾局に確かめてみました。
お台場は、江戸時代末期、ペリー来航をきっかけに、外国船の襲来を脅威に感じるようになった徳川幕府が、江戸を守るために築いた砲台を「台場」と呼ぶようになったのが始まり。幕府直轄の地や由来のものには「御」を付けて呼ぶ習慣があったことから、「台場」の頭に「お」を付けて「お台場」と呼ぶようになったのが有力な説ということでした。
ふとした疑問をそこで止めずに調べてみることで、今まで知らなかった面白い事実に触れられるという教訓も得られる、中村さんのツイートでした。
協力:中村愛(@megumi_nakamura)さん
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