Z世代で人気の人物、2位の「あの」を抑えて1位になったのは? SHIBUYA109 lab.が「トレンド大賞2022」の結果を発表(1/2 ページ)
9部門でトレンドを調査。
若者向けのマーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」(シブヤイチマルキューラボ)が、15歳〜24歳の女性を対象に、2022年のトレンドを調査。アーティストやコンテンツなど、今人気の人や物のランキングを発表しました。
調査対象は、「SHIBUYA109 lab.」の独自ネットワークに所属する15〜24歳の女性564人。「カフェ・グルメ部門」「アーティスト部門」「ヒト部門」「コンテンツ部門」「コスメ・スキンケア部門」「ファッション部門」「体験部門」「ヲタ活部門」「ポーズ部門」と、高校生・大学生がノミネートした9部門について調査が行われました。
カフェ・グルメ部門
「カフェ・グルメ部門」では、カフェでもコンビニでも買えるようになった「カヌレ」が1位に。スーパーやコンビニで買えるスポンジケーキに、クリームやお菓子をトッピングして楽しむ「JKケーキ」が2位、アメリカの伝統的なスイーツ「バナナスプリット」が3位となりました。
カヌレは、「無機質カフェ」など装飾をあえて少なくしたカフェに注目が集まるとともに、見た目のシンプルさがに人気に。
また、市販のお菓子を使って手作りする「JKケーキ」は、放課後の学校での時間の制限が少なくなってきたことから、友達との思い出作りに作られることが多かった模様。完成までの過程を撮影した動画をSNSに投稿する人も多かったそうです。
また、カラフルでハイカロリーなスイーツや飲み物などをテーブルいっぱいに置いて楽しむ「アメリカンパーティー」が流行。見た目にもボリューム満点なアメリカ発のスイーツ「バナナスプリット」に注目が集まりました。
コロナ禍を経て、イートインのカフェだけでなく、テイクアウトをして自宅やピクニックで食べられるフードがランクインする傾向が見られます。
ヒト部門
「ヒト部門」のランキングは、1位はドラマ『テッパチ!』に出演した俳優「佐野勇斗」さん。2位はタレント・モデルとしても活躍するミュージシャンの「あの」さん、3位はボディビルダーでお笑い芸人の「なかやまきんに君」という結果でした。
1位の佐野勇斗さんは俳優としての人気に留まらず、インスタライブでの気さくなトークやファンとのやりとりの面白さに注目が集まっています。
あのさんは、「水曜日のダウンタウン」の企画で放送された、情報番組「ラヴィット!」での珍回答ドッキリで、独自の世界観やキャラクターが多くの人に知られました。
なかやまきんに君は切り抜き動画がSNSで多数シェアされ、「なんだか愛おしい」「ポンコツっぽい感じが可愛い」と人気に。ボディビルダーとしての筋トレや体づくりの動画も好評です。
2022年は、切り抜き動画(好きな場面を切り抜き編集された動画)の拡散により、インフルエンサー、芸人などいろいろジャンルの人が話題になる傾向が見られました。
ファッション部門
「ファッション部門」の1位は手元にボリューム感が出る「アームカバー」。2位はスマートフォンを肩から下げる「スマホショルダー」、3位は韓国で流行しているヘアクリップの「バンスクリップ」という結果になりました。
2022年は、2000年頃のファッションスタイル「Y2K(ワイ・ツー・ケー)」がZ世代のトレンドに。カラフルな色づかいや手足にボリュームが出るアイテムが特徴で、5位には「ルーズソックス」もランクインしています。
アームカバーはかつてストリート系のファッションに合わせることが多いアイテムでしたが、現在ではレース素材など多様なテイストに合わせられるアイテムも登場しています。
ヲタ活部門
「ヲタ活部門」では、トレカやチェキが入った硬質ケースを、シールやリボン、パールなどでデコレーションする「硬質ケースデコ」が1位に。Instagramのストーリーズで使える、推しの顔が出てくるフィルター「本人顔フィルター」が2位、うちわに画用紙を重ねて貼って作る、推しに届けたいメッセージを替えられる「カンペうちわ」が3位となっています。
1位の「硬質ケースデコ」や3位「カンペうちわ」は、安価に買える素材で手作りし、イベントやお出かけに持っていくことが流行しました。
また、2位の「本人顔フィルター」では、友達とお出掛けしたときに友達の顔を推しの顔に変えて、2ショット撮影を楽しむ人も見られました。
2022年はコンサートなどのイベントが復活し、手作りのグッズで「ヲタ活」をする「創作ヲタ活」が流行。また、お出かけにグッズを持っていくなど、推しを「連れて行く」という楽しみ方もトレンドになったと言えます。
「おうち時間」以外の流行が復活
自宅での創作やクローズな環境で楽しむ消費が特徴的だった昨年から、イベントなど外出を伴う消費が復活した2022年。
「SHIBUYA109 lab.」によると、Z世代の行動範囲は広がる反面、趣味や好きなカルチャーが共通するもの同士の関係を重視するという、コロナ禍特有の「コミュニティが深く狭くなっている」傾向は継続中。コミュニティの中でのトレンドが他にも伝わることで、大きな流行になるのが特徴だと分析しています。
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