生理中の女性をターゲットにした湯船を真っ赤に変えるバスボム(入浴剤)が、SNS上で「浸りたいと私は思えない」「いやいやそうじゃないやろって思った」などと物議を醸しています。
「Bloody Bomb(ブラッディボム)」は、生活雑貨やアパレルの企画製造販売などを手がけるドリームズが開発したもの。ドリームズは生理中に身体を温めることは生理痛緩和につながるとされているとして、宣伝用のポスターでは生理中に湯船に浸かって体をいたわる「生理浴」という概念を提唱。「さあ、生理浴でひと息つきましょ。きらめく赤いお風呂で、特別な夜の幕開けです」などとアピールしています。
ドリームズは10月18日にプレスリリースを発表し、10月20日〜10月22日に開催された「Femtech Tokyo(フェムテックトーキョー)」にもBloody Bombを出展していました。11月28日にSNS上で批判のコメントが投稿されて拡散したことをきっかけに、否定的な声が広がったとみられます。
湯船を真っ赤に変えるというコンセプトについては、「そもそも生理中に赤い湯に入りたいかよ落ち着かんわ」「その日一日中悩まされてきた血色のお湯に、浸りたいと私は思えない」「生理中に真っ赤な大量な液体見たくないわ。余計鬱になる」「生理中にラメ入りの真っ赤な風呂とか入りたい人いるんだろうか。掃除大変そうだし、色々ありえない。不快」など、不快感を示す声が多く見られました。
また、宣伝用のポスターなどに生理について「月に一度」という記述があるものの、正常な月経は3日〜7日とされていることから、「生理は1日じゃ終わらない」「月に1度の我慢???数日間ありますが」「その1度はだいたい皆3〜7日間きてるのよ」「生理って月に1日だけじゃないんですよね。その人によっては結構な日数なってる人いますよね」などと指摘する声も寄せられています。
ねとらぼ編集部では、ドリームズに電話で問い合わせたところ、SNS上での否定的な声については把握しているとのこと。開発チームのなかには女性メンバーは在籍していたとしています。そのほか、今後の対応など詳細については引き続き問い合わせ中です。
販売元「社内でも色やキャッチコピーに否定的な意見があった」【12月1日16時30分追記】
後日、ねとらぼ編集部では、販売元のドリームズに開発の経緯について取材しました。社内では入浴剤が赤色であることや、「生理浴」というキャッチコピーには否定的な意見があったものの、マーケティング的な視点からキャッチーさなどを優先したことが明らかになっています。詳細は該当記事「物議を醸した『生理中に使える真っ赤な入浴剤』販売元にインタビュー 『社内でも色やキャッチコピーに否定的な意見があった』」をご覧ください。
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