小説を書くとき、場面を想像する方法の違いによって表現に影響が出るのではないかという説を唱えた漫画が話題です。これは興味深い!
漫画を投稿したのは、ライトノベル作家として活動するumekob.(@umekob_dot)さん。フォロワーと作業通話をしていると、小説を書くとき、場面を映像で想像するか、それとも静止画で想像するかという話題になったと言います。
umekob.さんが実際に想像してみると、一瞬「たしかに書く時いつも映像で動く……」と思うも、「いや、動いてねぇ!!! コマ割りだわ!!!!」と意外な事実が発覚。確かに自分がどうやって想像しているかって、意外と分からないかも……。
umekob.さんは、構想段階では映像で場面が浮かぶそうですが、実際に書くときになると、場面がコマ割りになってしまうのだとか。そのことをフォロワーに伝えると、「あ、だからか!!!!」と納得された後、フォロワーから「うめ様の文章は時々キャラが瞬間移動する……」というコメントが。umekob.さんのクセとして、コマ割りで想像する性質上、無意識にコマとコマの間の描写を省いてしまう傾向にあることが判明します。
すると、今度はumekob.さんがフォロワーに「もしやキミの文章がやたら高解像度過ぎて描写過多なのも映像で考えるせい!!?」と指摘。途中で通話に参加した別のフォロワーは構想を映像で、本文を静止画で想像するため、やはりumekob.さんと同様描写が飛びやすいのだとか。
umekob.さんは「これを分析すると自分の弱点が可視化できるのではないかなと思いました」とし、「みんなはどのタイプかな? よかったらおしえてね」と結んでいます。
場面の想像方法で表現に大きな影響があるかもしれないとするこの説には、共感の声が続々。リプライ欄には「私の場合は構想は多分静止画(風景とかワンシーンとか)で、書く時はアニメ(もしくは動く漫画)の様な映像になってると思われます」「私は構想段階では声つき効果音付きのアニメで想像してるけど、書く時は自分がカメラ持ってて役者(キャラ)を撮ってる感じですね」などさまざまなパターンが寄せられました。
なお、umekob.さんは、10月にKADOKAWAから書籍『右から二番目の夏』を発売(商業用の名義は梅野小吹)。さらに、まんが王国にてコミカライズ作品「シュガーレス・レモネード 10年後、初恋の彼と…」を連載しています。
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漫画家も使っているテクニックなのだそうです。