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家をシロアリにやられ“庭を丸ごとつぶした”話が怖いけどためになる 原因や対策などを聞いた(1/2 ページ)

庭の放置は危険なようです。

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 実家がシロアリ被害にあい、庭を丸ごとつぶし多大な出費をすることになってしまった話が怖いながらもとても参考になると話題です。シロアリはどこからやってきて、どうすれば被害を防げるのか。被害にあった本人の話に加え、プロの業者にも話を聞いてみました。

シロアリ被害 シロアリ被害にあった畳

 シロアリの被害にあったのは、阿部隆史さん(@GS_abetakashi)。ある日、クローゼット前に置いていたシャツがボロボロに食い荒らされ、畳に巣ができていたことからシロアリ被害が発覚。業者に相談し、床板を全て剥がして張替え、薬剤駆除、畳の取替、さらに庭木を全廃し庭を更地にすることになりました。まさに、庭を“つぶす”ことになってしまったわけです。

シロアリ被害 床板を剥がしたところ
シロアリ被害 以前の庭の様子
シロアリ被害
シロアリ被害
シロアリ被害 現在の庭の様子
シロアリ被害
シロアリ被害
シロアリ被害 ビフォー
シロアリ被害 アフター
シロアリ被害 ビフォー
シロアリ被害 アフター
シロアリ被害 シロアリが作った「蟻道」の跡

 もともとこの庭は草木が好きな阿部さんの母が手入れをしていましたが、7年前に亡くなって以降庭は放置気味に。草木が生い茂った状態になり、シロアリの発生源となってしまいました。

 また、風呂場の壁タイルに入った亀裂も、シロアリの発生源になっていたとのこと。邪魔な草木を伐採したあと家の外壁近くに置いていたところ、ヒビから浸水して濡れた草木がシロアリを呼び寄せることになってしまいました。この浴室のヒビも、現在は補修済みだそうです。

 家具も多くがシロアリの被害にあい、廃棄処分となってしまったという阿部さん。現在は補修した部屋に新しく購入した家具を配置し、心機一転しました。

 阿部さんはこの被害を通じて、シロアリ対策には屋内の通風を良くして湿気を防ぐ事、ときどきで良いので日光を室内に入れる事、掃除や家具の配置換えをして被害が出ても早く気付けるようにすること、そして何よりも水回りの浸水に充分に注意し防水策を徹底することが重要だと学んだといいます。

 編集部ではシロアリ防除のアサンテにも話を聞きました。

アサンテのシロアリ対策アドバイス

 皆さん、シロアリがどのような虫かご存じですか?「家(木)を食べる害虫」というイメージが強いと思いますが、自然界では「枯れた木材などを分解し物質循環をしてくれる益虫」といわれています。

 森ではたくさんのシロアリたちが枯れた木などを分解して土に還してくれており、樹木の多い公園や庭には当然のようにシロアリがひっそりと生息しています。そんなシロアリですが、私たちが暮らす家屋の内側に侵入すると、家を食べる「害虫」になってしまいます。

 ぜひ皆さんに知ってもらいたいのは、シロアリは自然界でどこにでも生息しているとても身近な虫であること、そして、シロアリが家屋内に侵入しないように日頃から対策をする(予防する)ことが大切ということです。

 そこで、シロアリを家屋内に侵入させないための基本的な対策をご紹介します。

 まず1つ目は基本中の基本、家の周りにシロアリの侵入経路や餌場となる木材を置かないことです。

 2つ目は、シロアリが家屋内に侵入する際に作る蟻道(ぎどう、シロアリが土などで作るトンネル状の道)を発見しやすくするために家の周り、特に外壁や基礎の周辺にはできる限りモノを置かないようにすることです。

 そして3つ目が、シロアリは水漏れした場所やじめじめしている湿気の多い場所に集中しますので、室内で水漏れがないか、床がギシギシ鳴ったりブカブカしていないか確認したり、家の周囲に置いているモノを動かしてシロアリが生息していないか確認するなど、定期的なチェックも大切な対策になります。

 しかし、このような対策を行なっていたとしても、家屋内にシロアリが侵入することがあります。

 シロアリが侵入してくる床下はご自身で確認することが難しい場所ですので、気付かないうちにシロアリ被害が拡大していることも少なくありません。まずは、お家の周囲の状況(家の周りに蟻道がないか、木材が放置されていないか)や室内(水漏れがないか、床がギシギシ鳴らないか)などを確認してみましょう。万が一の場合でも、早期発見することで被害を最小限に抑えることができますので、気になるポイントがある場合は、定期的にプロの業者による床下診断を受けることも検討してください。


画像提供:阿部隆史さん(@GS_abetakashi)

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