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12月28日に愛媛県西条市で誤ってガソリンの混入した灯油が販売され、12月29日13時に全購入者が特定されました。この件で、西条市からスマートフォンなどモバイル端末に緊急速報メールが届いていたとSNSで複数の報告が寄せられており、その使い方に賛否の声があがっています。
SNSに寄せられている画像では、ガソリンの混入した灯油が販売された店舗と購入者数、使用すると爆発するおそれがあること、使用せずすぐに連絡するようにとの指示が書かれています。
この緊急速報メールにSNS上では、「確かに緊急」「これで全員見つけられたのか」「素晴らしい使い方」と称賛が多数寄せられた一方で、「(緊急速報メールの)ガイドライン的に微妙では」「緊急事態だけど、緊急速報メールで流していいとはドコモは言っていない気がする」など本来の用途からやや外れた使い方ではないかとする意見も寄せられました。
緊急速報メールはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルで自治体向けの「配信の手引き」を公開しており、この中で配信可能項目が定められています。これは、配信可能項目に該当しないものを配信すると利用者が「こんな情報で大きな音を鳴らさないでほしい」と緊急速報メールの受信をOFFにしてしまい、実際の災害時に受信できず生命にかかわる危険にさらしてしまう可能性があるため。
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