小学3年生の女の子が木彫りで作った本物そっくりのアジの開きが、Twitterで約10万7000件もの「いいね」を集める大反響となっています。作者のいっちゃんさん本人にインタビューしました。
木彫り作家であるキボリノコンノ(@kibori_no_konno)さんが投稿したのは、自身の“愛弟子”であるという小学3年生の「いっちゃん」さんの作品。動画を一見しただけでは本物のアジの開きと見分けがつきませんが、実は入念に作られた木彫りなのです。
この作品のタイトルは「ちょっとやきすぎちゃったアジ」。魚の複雑なフォルムやおいしそうな質感が、プロの技と見紛うような巧みな技術で再現されています。才能が底知れない……!
この作品には、「て、天才だ…凄え…」「大人でもこんな上手に作れないですよ!ほんとに素晴らしい才能」「メチャクチャ美味しそうなんですが…着眼点や表現が凄い」など、数多くの賛辞が寄せられています。
このクオリティが高すぎる木彫り作品の気になるところについて、作者のいっちゃんさん本人にインタビューしました。
小学3年生「しっぽのそり具合にこだわった」
――なぜこの題材を選んだのでしょうか。
いっちゃんさん:お母さんがアジをだいたいいつも焼きすぎてこがしちゃうので、そのアジを作ることにしました。
――作るうえでこだわった点、難しかった点を教えてください。
いっちゃんさん:こだわりは大根おろしとしっぽで、難しかったのは顔と頭と体がつながる箇所としっぽです。大根おろしはコンノさんの作品の生八ツ橋で削った木の粉を使っていて、アジを作るときに見本にした写真のアジの横にあった大根おろしも、削った粉で作れそうだなー」と思って作りました。ほかには、しっぽのそり具合にもこだわりました。薄いので折れないように削ったり、線を入れたりするのが大変でした。
――作るのにはにどれくらい時間がかかりましたか?
いっちゃんさん:1日だいたい2〜4時間で作り、合計で33日間かかりました。
母親「シュールなキャラクターが好きなので気に入ったようです」
また、いっちゃんさんの母親のたゆたゆさんからもコメントが届いています。
たゆたゆさん:(いっちゃんさんの過去作品である)「バターしみしみパン」をTwitterでたくさんの方に見ていただけて、次回作の案をお友達やまわりの方が出してくれました。本人もいろいろと案を探していましたが、同じ歳の娘さんを持つ私の職場の方の「アジの開きとか良いんじゃない?」というアイデアを採用しました。子どもは普段からシュールなキャラクターが好きなので、アジが気に入ったみたいです。
なお、2023年2月18日からは、いっちゃんさんとキボリノコンノさんによる展示会が大阪で開催決定。今回紹介した「ちょっとやきすぎちゃったアジ」も展示予定とのことです。
作品提供:キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん
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