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偏差値が約20アップし、伝統校合格へ―― “ゆるサポート”のワンオペママはいかにして中受伴走を終えたのか【2023年中学受験】(2/4 ページ)

中学受験レポ第一弾です。

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【塾に通い出してから】〜小4、小5の反抗期をへて〜

 小学3年冬から集団型の中学受験塾に通い出した娘。しかしその後小学4年〜5年と成績は特にパッとせず、偏差値50台(首都圏模試センター)を行ったり来たり低迷していました。参考までに、首都圏中学受験の偏差値は高校受験と母集団が異なるため、高校受験の偏差値よりも10以上低く出るといわれています

参照:栄光ゼミナールWebサイト

 また、4年生後半からは早めの反抗期もスタート。「(学校や塾)どうだった?」と聞いても「普通」としか答えず、会話終了する日々が1年弱つづきました。この時期私が心がけたのは、反抗期に関してはできるだけフラットに、どんな点数や偏差値でも「頑張ったんだから」と、結果ではなく過程をほめたこと。

 塾の方針が「親は勉強を教えず、塾におまかせください。体調と栄養だけサポートしてください」というもので、塾長を全面的に信頼していたこともあり、「結局最後にがんばるのは娘自身」という思いで、5年生の最後まではぬるく見守ることに徹していました。

中学受験の冊子
塾や説明会で配布された資料 

 塾によって方針はかなり異なり、「丸付け、復習、プリント整理などは全て親がサポートしてください」というところもあるので、入塾前に確認するのをおすすめします。

 塾以外は全て自由にさせ、大好きなYouTubeも時間を決めつつ好きに見せていました。結果的にこの時期に親子で「もう勉強はいやだ!」と追い込まれなかったことが、息切れせずに完走できた1つの理由なのかもしれません。

 娘自身はこのときどんなことを考えていたか、今振り返ってどうだったか。本人に聞きました(記事になることは娘も了承済みです)。

――どうして中学受験しようと思った?

:なぜか覚えてないけど、そのとき女子校に憧れていて、中学受験して女子校に行きたいと思ってた。当時は正直中学受験のことを甘く考えていて、ちょっと勉強すればどこかに入れるだろうとおもってた(笑)。あと、実はそのとき通っていた学童がいやで、他のところに行きたかったってのもある。

――そうだったんだ(笑)。いくつかの塾に体験入学したけど、決めた理由はなんだった?

:遠いと行くのがめんどくさいなと思ってたけど家から近いし、終わったあとにみんなで先生とゲームして楽しかった。他の塾も行ったけど、同じ学校の子がいてちょっと気をつかったり、時間が長くて疲れちゃったからちがうなと思って。

――塾に通いだしてどうだった?

:思ったより勉強が難しくて大変だった。学校だったら教科書をやれば普通に100点とれるのに、塾だと悪い点をとることもあって。他の子より点数が低いと、恥ずかしいなって思うようになった。

――それはストレスにならなかった?

:3年生のときは平気だったけど、4年や5年になってからは気にするようになったよ。

――そのときに点数をとらなきゃってプレッシャーはあったの?

:ううん、恥ずかしいとは思ったけど、点数とらなきゃとは思わなかった。どうせできないだろう、自分はこんなもんだろうと思っていた。お母さんも特に何も言ってこなかったし。

――そっか。大変だったと思うけど、一度も中学受験やめるって言わなかったのはなんで?

:学校の友達にもう「中学受験やる」って言ってたから、やめるってなったら恥ずかしいから(笑)。あとお母さんはそこまで「点数もっととりなさい」って言ってこなかったから、「もうやめる」ってならなかったのかも。

――友達に言ったから後に引けないってのがあったんだね。小4後半から小5にかけて、お母さんと全然話さなくなったよね。勉強のストレスが理由の1つだったのかな?

:うん、一番大きい理由は勉強のストレスだったと思う。塾に行かないでずっとゲームしたりYouTubeみてたいなって思ってた。あとはなんでか分かんないけど、お母さんにイライラしてた(笑)。普通に反抗期だったんだと思うよ。

――でもその後、小6の夏から偏差値が順調に上がっていったよね。変化したのは何がきっかけだった?

:特に何もしてないけど、いつの間にかできるようになってきてた。先生から「とれる問題を落とさないようにやりなさい」って言われて、それを守るようになったからかも。6年生の夏期講習が始まったら、苦手だった算数の点数がとれるようになってきて、取り方が分かるようになったというか。

 それまで算数がとにかく嫌いで、4教科のなかでも足を引っ張ってたけど、少しずつ好きになってきた。そうしたら夏期講習ぐらいから偏差値が上がってきて、60を超えるようになって、うれしくなって。また頑張ろうと思えるようになっていったよ。

――コツコツやってきたのが実を結んで、それが成功体験になったんだね。当時塾長との保護者面談でも「幼いところがあるから問題を思い込みでカン違いして、とれる問題もとれてない」って言われたな。成長してきて、落ち着いて問題に取り組めるようになったのもあるかもしれないね。お母さんのサポートで印象に残ってるもの、うれしかったもの、いやだったものはある?

:「もうYouTubeみるのやめなさい」って何度も言ってくれたことはよかった(笑)。言われたときはウザかったけど、あのままYouTubeをいっぱいみてたら合格できなかったと思うし。「勉強しなさい」と言われるのはやっぱり嫌だったね(笑)。なんで嫌なのかは分からないけど、嫌だったな。

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