掲載雑誌の休刊により連載終了となった須本壮一さんの漫画『紫電改343』をクラウドファンディングで制作支援するプロジェクトが実施され、目標金額である1200万円に到達。完結に向けておよそ420ページ分を描き上げることが決定しました。
同作は、敗戦濃厚だった太平洋戦争末期の日本を舞台に、本土防衛の切り札として各地のエースパイロットを集め組織された精鋭部隊「第三四三海軍航空隊」の若きパイロットたちの活躍を描いたもの。2020年に講談社の漫画誌『イブニング』で連載が始まり、4月にコミックス第9巻が発売予定です。
作者の須本さんによると、5年ほどかけて物語を描き上げる予定だったものの、『イブニング』が2023年2月28日発売の6号をもって休刊となるため、構想にあった残り2巻分(420ページ前後)のエピソードが宙に浮いてしまったとのこと。雑誌掲載にこだわらず完結まで制作を継続するため、作者による制作支援プロジェクトが1月14日から「CAMPFIRE」でスタートしていました。
3000円から支援できる8つのプランを設け、支援のリターンとして漫画420ページ分のデータのURL送付や漫画書籍の郵送、直筆色紙などを用意したクラウドファンディングは目標金額に到達。2月27日に更新されたプロジェクトのページでは、直筆モノクロ色紙が返礼品として手に入る新プランと、支援総額1500万円へ向けたネクストゴールの設定が発表されました。
Twitterで『イブニング』掲載分の制作状況などを伝えていた須本さんは2月26日に目標達成を報告。「読者の方のお力で完結まで420ページ執筆できることになりました。本当にありがとうございます!」と感謝の言葉をつづっています。
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