劇中歌「Naatu Naatu(ナートゥナートゥ)」がアカデミー賞歌曲賞を受賞した映画「RRR アールアールアール」。この作品を見た女性が“どハマり”するまでの経緯を描いた漫画がTwitterに投稿され、話題になっています。投稿には、3月27日時点で8000件以上の“いいね”が集まりました。これは映画館に行きたくなる!
作者は、イラストレーター・漫画家の中島悠里(@jimapahinasu)さん。映画「RRR」は、英国植民地時代のインドを舞台に、男性2人の“友情”と“使命”を描いたアクション映画で、日本では2022年10月の公開からSNSでじわじわと人気を集めてきた作品です。(※編集部注・以下、映画のネタバレを含むあらすじを紹介します)
中島さんと「RRR」の出会いは2022年11月。中島さんは、事前知識0の状態で映画館に「RRR」を観に行きました。
「内容よく知らずに来たけど大丈夫かな……?」と少し不安に思いつつ鑑賞する中島さん。主人公は、1人で6000人を倒してしまうイギリス政府の警察官ラーマと、筋肉で虎をねじ伏せるゴーンド族のビーム。映画の冒頭では、そんな「益荒男(ますらお)」2人組、絶体絶命の子どもを救出するエピソードが描かれます。
ラーマが遠くにいるビームへ、「子どもを助けられる縄があるからこっちへ来い」とジェスチャー。結構な距離があるにもかかわらず、しっかりとビームに思いが伝わり、2人は橋の上で落ち合います。お互いに言葉を発することはないものの、ジェスチャーとアイコンタクトで通じ合いながら、2人は橋から飛び下り、見事子どもを助け出すことができました。
そして、2人は炎の中で固く手を取ります。ラーマとビームのお互いの間に“友情”が生まれた瞬間を目の当たりにした中島さんは「こういう熱い展開大好きーーーー!」と、ハートを強く掴まれたのでした。
とてもドラマティックなシーンですが、「RRR」ではこんなのは序の口。ここから、“息ピッタリな高速ナートゥダンス”や、“飛び出る森の仲間たち”、“炎と水の対決”など、「これが見たかった」と思ってしまうようなダイナミックでアツいシーンが次々と展開されます。
後半は、さらに息をつく暇もない怒とうの展開に。エンディングは、インド映画の醍醐味でもある大団円のダンスで締めくくられたのでした。「3時間完膚なきまでにこれでもかとエンタメ!!」。そんな感想を抱きながら、中島さんは「面白かったぁぁーーーー!!!」と大満足で映画館を後にしました。
この日を境に「RRR」の魅力にとりつかれた中島さん。内容を知ったうえでもう1回観たくなり、次は「IMAX」で鑑賞することにしました。大画面でナートゥダンスを堪能した後は、音楽の素晴らしさとストーリーを噛み締め大号泣。中島さんは、「これは観るタイプの栄養剤…」と、映画の良さをかみしめます。
すっかり「RRR」の虜になった中島さんは、1回でも多く大画面で映画を観なければという気持ちに駆られ、映画館通いをする生活に。映画を見ていないときも、劇中曲を聴いたり、友達と好きなシーンを語り合ったりして、「RRR」の魅力にひたりながら過ごしていたそうです。
そしてついには、自宅玄関にポスターやグッズを飾りまくり、なんだか“屈強な玄関”が爆誕。インテリアさえも、「RRR」色に染めていきます。
さらに、中島さんは映画について調べていくなかで、今作や「バーフバリ」シリーズで知られるS・S・ラージャマウリ監督が大好きに。憧れのスティーヴン・スピルバーグ監督に会ってキャッキャする様子や、映画と向き合う真剣な姿などを見て、「こんなに推せる監督いるぅー?」と心ひかれていくのでした。
「どうかみんな『RRR』をご存知になっておくれ……!!」「ぐんぐん上映が末永く続きますようにーっ!!」と、作品へのあふれる思いを伝える中島さん。「RRR」はロングラン上映になっているものの、現在は上演館数が少なくなっているので、気になる方はお早めに劇場へどうぞ。
上映が終了してもブルーレイを大画面で観るため、すでにプロジェクターを購入済みだという中島さん。アツい気持ちが込められた漫画からは、「RRR」への愛がビシビシと伝わってきます。漫画には、「まんま見た後の私」「マジでこの漫画の言う通り! 観る栄養ドリンク!」「まさにこれなんです! 皆見て欲しい!」「全人類見てくれ……!!!」など、「RRR」ファンからの共感の声が多数寄せられていました。
中島さんはこの他にも、クスッと笑える日常漫画をTwitterで公開中。また、書籍『37歳ままならナイスなソロ生活』も販売中です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.